2015年8月10日~2015年8月16日

雨が降るという予報が出ている。よく見れば路面が濡れている。

電車の乗客が明らかに少ない。世間はお盆休みという事らしい。思わずため息を吐きたくなる。

洗濯物を干した後、着替えていると汗が噴き出した。駅に着く頃には汗塗れになり、我ながら呆れてしまった。

電車は乗客は少ないにも関わらず停止信号で停まってばかりいる。同僚に乗り換え時間が短い為に駅に早く着いてしまうので無いかと言う考えを示すと、おそらく乗客が少ない為に電車の速度が上がっているのでは無いかと言う。発車の初速はそんなに変わるのかと問えば、変わりますとも言う。もちろん、どちらでも構わないのだが。

仕事も無くさっさと家路に着くと浴衣姿の女性を多く見掛けた。翌朝、画像共有サイトを眺めていると花火の写真が無数に挙げられている。花火大会があったらしい。夏も盛りといったところだろうか。

どのようにすれば冷静になれるのか。考えてみたところ、給与明細を眺めている時こそ冷静だと気がついた。朝からお盆休みで仲睦まじい良い歳の男女を見掛けた。そこで給与明細を思い出してみる。するとそんな事で感情にさざなみを立てている場合では無い気がしてくる。この方法を同僚たちに話してみたところ、「気落ちする」「テンションが下がる」「むしろ怒りが沸いてくる」と給与明細にそれぞれの想いがある事が判った。

バカンス中の外国人が電車に乗り込んで来た。サングラスを外した男性がキアヌ=リーブスに似ていた。よくよく見ると女性も顔立ちが整っている。化粧もせず服装がラフだと美男美女でも人混みに隠れてしまうものらしい。

あるラーメン屋の記憶がある。果たして一度行ったのか、夢の中で出来事だったかはっきりしない。地下にある、味はまあまあの店だったという憶えはあるのだが、果たして実在するのだろうか。

ジムのモニターにて作新学院九州国際大学付属の試合を眺める。共に守りが固くヒットはあるものの得点につながらない。しかしソロホームランがあり、この一点を守った九州国際大学付属が勝者となった。試合の合間に桜島の噴火情報、終戦記念日に関するニュースが続く。

アップリンクが戦後七十周年で無料公開していたアルマジロという作品を観た。見応えのある映画だった。

両親に残暑見舞いがてら書類を送付する為に作業していると友人からメールが届いていた。

友人と共にてんぷら屋に入る。日本酒と共に夏野菜のてんぷらと天丼を食べたのだが薄味でしつこく無く美味だった。それにしても昼間から友人と共に飲む酒ほど美味いものは無いと思う。

酔いと暑さを免れる為に喫茶店に入る。友人は Sons of Anarchy というバイカーギャングを扱った作品を楽しんでいるらしい。冷房で酔いが冷めたところで店を出た。

公園の芝生の上で陽に身体を晒す。数多のトンボが目の前を飛び去っては戻って来る。外国人を含み、皆思い思いの時間を過ごしている。空と芝生を仰ぎながら友人と話していると、学生時代が思い出されて来た。政治的な話題をしてお茶に濁された事、学んだ事とは真逆の生き方をした友人、当時考えも出来なかった現在の自分の姿。表出した過去との距離をはっきりと感じるばかりだった。