2015年5月18日~2015年5月24日

髭を剃ったところ、できものごと剃り落としてうんざりしている。

長い髪をした女性が体勢を保つ為にドアの窓に左手を添える。その左手の薬指に指輪が見え、納得しながらそんな事を気にしている自分が馬鹿らしいと思う。

上司の思いつきの発言に我慢が出来ず反論してしまう。全く大人になり切れない。本当にウンザリしている。もう好い加減にしようと思う。

どこかで見た憶えのあるポスターだなと思い、毎年開かれるイベントのものだと判る。何時の事だか「あれから一年」経ったらしい。

昨夜友人から電話があった。自動車保険について教えて欲しいというが、自分の知識の範囲外も良いところだ。適当に話しているうちに今の生活のやり切れなさに愚痴を言っていた。これほど愚かな事も無いが、精神衛生上必要だったのか思いのほか気分が良くなった。

今の生活を招いたのは間違い無く自分である事など判っている。

客先に久しぶりに出向くと年上の同僚に会ったので色々と話をする。喫煙室のウインドウから見えるフリースペースでは担当者がOG訪問で質問に応えている。入社して一二年を経た彼女は、学生を前にすればより大人らしい印象を受ける。

そういえば久しぶりに会った母にも「まだ仕事をしているのか?」と聞かれた。相変わらず信用が無い。

事務所のビルのオーナー夫婦とエレベーターで鉢合わせる。お出掛けですかと尋ねると「買い物なんです。この辺はスーパーマーケットが無いからわざわざ銀座の百貨店まで行かないといけないの。買い物難民なんですよ。」「スーパーマーケットがどんどん無くなってしまってね。」買い物の為のちょっとした遠出は老人にとって面倒なものだろう。帰り際に食品を売る車が停まっているのを見掛けるのはそういった理由があったらしい。

タイムラインにポツダム宣言のリンクが貼られており、初めて全文に目を通した。国家もしくは軍の完全なる破壊が―受諾しなければ―行われるとある。これに従うしか無かった当時の政府に対して苦々しい思いになる。

眠りから覚めてタイムラインを眺めていると、どうやら党首討論のなかでポツダム宣言が話題にあがったらしい。

雨上がりの朝、気持ちの良い風が吹く。夜に干した洗濯物は濡れてしまったものの、この天気で乾くだろう。

KAMSI WASHINGTON の The Epic が思ったよりJAZZアルバムだった。Flying Lotus プロデュースと聞いていたので肩透かしにあった気分である。

パンをかじりながら歩く若い女性を見掛ける。

見知らぬ女性と改札の前で待ち合わせる夢を見た。お前は誰だ?

喜びも悲しみも自分のなかにあるのだと思う。感情が無ければそれはただの出来事の連なりでしか無い。

ラスコーリニコフは貧乏を脱する為に金貸しの婆さんを殺した訳だが、唯の貧乏人の癖に御大層にナポレオンまで持ち出して殺しを正当化する必要など無く、適当に空巣に入るなりカツアゲするなり金をかっぱらえばそれで良かったのだ。

ひたすら眠った。久しぶりにひたすら眠った。