朝早く目が覚めた。午前五時のゴミ出し。外にでると天気予報の通り、雪が降っている。まだ積もる様子は無い。コタツに入り本を読み進める。そして思う。何かを終わらせると俺が思う前に、もう周りから変化は起こり始めているのでは無いかと。
自宅を出る。雪はまだ降り続け、車や車庫の屋根、地面に薄らと積もり始めている。女性のレインシューズに雪が溶け水滴が浮く。
雪で電車が遅れているという。電話で遅刻を告げるスーツの男性。
目元を整えたショートカットの女性から漂う香水の匂い。しかしどこかそれは田舎臭いような印象を受ける。
雪は雨になった。足元が悪い。
結局、明日も出勤となる。今回は一人減らしていたので評価したいところだが、上司が手持ちの仕事無く月曜日を迎えたいだけなのだろう。
誰もいないラーメン屋で麺とスープをすする。