目覚めの性的欲求。しかしこの欲求も、誰のものでもある、人の欲求なのだと考えた時、いじらしさのようなものが剥落して、まるでつまらないもののように思えてくるのだった。
舗装されたコンクリートの上、傘を差した男性が子どもを待つ。雨で水かさが増した川。ランドセルを背負った女の子の手を引く。腕に女の子が差した傘が当たる。
後輩がスカイリム千時間のプレイヤーだった。俺は無職期間に一日中やって二百時間だったから驚く。そこまでやり込んだ理由を尋ねると「色々なキャラクターをつくりたくなるじゃないですか?魔法系とか。」確かにゲーム後半まで隠密プレイに徹していたので理解は出来るのだが、それにしても千時間とは。
使わなくなったノートPCの廃棄方法について同僚たちと話すと家電リサイクル法の話になる。
雨が降るなか本屋に立ち寄る。お目当の本を買い財布の内容を確認する。
また残業。
帰り際、客先に常駐している社員が顔を出したのでしばし雑談する。
カタカナが多様されたジャズシーンを解説した雑誌を読みながら、資格試験の勉強をしているのとさして変わらない状況に陥っており、文章を追う気力が無くなった。
「33年後の、なんとなくクリスタル」の注釈が巻末にある事が判り、少し面倒だなと思う。