2014年9月21日

昨日今日と遠くから音楽が聞こえている。近場にライブ会場などある訳無く、思案した後、近くの高校で文化祭が行われているのだと気がつく。俺が高校時代に聴いていた音楽が演奏されているようで、少し違和感を感じつつ、昔の事を思い出す。

ジムに向かう。駅まで間、女子高生を多く見掛ける。文化祭だという訳だ。駅に掲示された近隣高校の文化祭のポスター。日時は昨日と今日である。駅まで立ち尽くす女子高生をマンション展示室を案内する男性がぼんやりと見つめている。

ジム最寄駅の改札でキスで女性を送る男性。キスの音が聴こえ恋愛とは五感を駆使するものなのだなとウンザリしながら思う。

モニターを眺めているとサッカーアジア大会が行われていた。日本対ネパール、引いて守るネパールに対して日本は三点を入れリードする。知らない選手が多いのは年齢制限があるからだろう。

帰りにスーパーで秋刀魚を買う。グリルを洗い食べよう。

いざ秋刀魚を洗い、切れ目を入れ、グリルに入るよう顔と尻尾を落とし、魚の焼ける匂いに包まれていると、なぜ俺はこんな事をしているのだろうと思えてくる。秋刀魚は美味いのだが。

「教授、あんたはどう思う、あの場所は実際に存在するんだろうか?はたして願望はかなえられるんだろうか……」
「〈ヤマアラシ〉は大金持ちになった。彼は金持ちになることが生涯の夢だったんだ」
「なのに、首吊り自殺をした……」
「本当に金持ちになりたくてあそこへ出かけたと思うかね、〈ヤマアラシ〉は?〈ゾーン〉へでかけた理由を、人になんといっていたかわかるかね?実は、彼がなにを望んでいたか、誰も知りはしないんだ。本質は複雑だ。彼の頭はあることを望んでいても、脊髄はべつのことを望んでおり、心はさらにほかのことを望んでいたんだ……そういう混沌としたものは、だれにも理解できるものじゃない。とにかく、ここで問題になるのは、心の奥底に秘められていることだ。わかるだろ?秘められた願望が問題なんだよ!」アルカージイ&ボリス=ストルガツキイ著深見弾訳「願望機」より。

色々やる事があるのに漫画を読んでいる場合でも無かったと反省する。