2014年9月9日

台所のパイプ椅子に座り、冷蔵庫と居間を仕切る引戸をぼんやりと眺めながら、ここに随分長く住んだものだという思いがした。そして何故ここに居ると問いをたて、判らないとしか、成り行き上ここに居るとしか、答えようがない事が判る。

他人と自分が関係無いと言い切れないのは、単純に出会ってしまうという、世界が地続きである事で担保されるのだろうか。世界観が違うのであれば、現象学なら共に生活するなかでそれは近接し、更に遡って赤児と養育者との関係との間に他者との道が開かれていると言うのだろう。

曇り空を眺めた後、傘を持って家を出たが、駅を出ると晴天が広がっている。少し損をした気分になる。

安いワインを買いちまちまと飲み続けている。アルコールにも弱いのだろうがアルコールと炭酸の組み合わせが身体に合わなかったのだと今更ながら気がつく。とはいえ炭酸が無いと量を飲んでしまう。大学の卒業式後の飲み会で何故かビールが無く芋焼酎を飲み過ぎて前後不覚になった事もあり、それはそれで問題なのだ。何事も一長一短がある。