2014年8月1日

雨戸を開ける。朝陽が東の空に見える。シャワーを浴び着替え自宅を出る。

今日は休暇だった。映画を観に行こうと思い、映画館の座席を予約した。しかしよくよく確認すると劇場の選択を誤っている。千百円損をした形になるが仕方無い。しかし近場の映画館の座席を調べると全て埋まっている。怪我の功名、仕方なく少し遠出する事にした。よくよく考えて見ると他の近場の映画館を調べればわざわざ遠出するまでも無かったのかもしれない。

せっかくの休暇にも関わらず出勤時間よりも早く家を出るのを馬鹿らしく思う。座席に座り欠伸を堪える。幸い誤って選択した映画館は横浜だった。まだ強く無い陽射しに包まれた車内、静かで神経質な街並みの向こうは霞んで見えない。

コンビニのベンチで時間を潰す。車の往来が五月蝿い、正に騒音だと思う。

「思い出のマーニー」、「ゴジラ」、「るろうに剣心 京都大火編」を観た。思い出のマーニーはヒロインが心を許してしまうマーニーに焦点があたる。突如ヒロインの側に現れ愛を語る姿に不自然さを感じつつ、物語の終わりにはそれを一気に氷解させてみせる。しかし一捻りある物語の仕組みが万人受けするとは思えない。ゴジラは咆哮し放射火炎を吐く姿が観られただけでも満足なのだが、これから色々と解釈する余地がありそうだ。るろうに剣心 京都大火編は物語はまだ後半を控えているのだが、相変わらず各キャラクターの再現度が高い。特に神木隆之介演じる瀬田宗次郎、伊勢谷友介演じる四乃森蒼紫は文句がつけようもない。また最近注目されているという土屋太凰の巻町操も蹴り技のアクション含めて原作を再現しつつ可愛いらしく描かれていた。

帰りの電車。目の前に痩せた白い顔をした若い男性が立っている。ベルトをしていない。どこかバランスに欠けた姿が不安な気持ちにさせる。