『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』

金子修介監督作品『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』を観た。
ゴジラは太平洋戦争で死んだ人々の怨念であり、バラゴン、モスラ、キングギドラは「くに」を守る守護聖獣というかたちを取る、オカルティックな設定である。原爆が生んだのではなく、戦争を忘れた人間への復讐という訳だ。
ゴジラが放射火炎を街に向け放てばキノコ雲が挙がり、自衛隊の攻撃はまるで効果が無い。箱根でバラゴンが戦うものの一方的に敗北。ゴジラが東京に現れるなか、防衛軍准将は実戦経験無い事こそ誇りであったと語り、ゴジラを迎え撃つ。

暴走族の集団や若者がバラゴン、モスラに襲われるがB級感溢れ良いシーン。キングギドラが格好良い感じである。ヒロインの新山千春もきちんと演じている。
ゴジラそのものの意味が劇場公開当時失墜していた事が判る批判的な映画だと思う。