夜の経済学

荻上チキ、飯田泰之著『夜の経済学』を読んだ。
経済学という謳っているものの、夜の、という言葉が示す通り、風俗、個人売春、アダルトメディア、若者、生活保護、流言等について扱っている。
但し、データを自ら収集し、それを解析しており、その方法も丁寧に説明している点が本書の面白さである。もちろん本書で解析されたデータの問題点も合わせて説明されている。
例えば本書では、売春経験のある女性は、女性人口の5%にのぼる可能性があり、20人に1人が経験する職業である*1と説明される。
この数字を見て驚くのかさもありなんと思うのかは、知らないのだが、正直実感とすれば、判らなくもない思った。思い返してみれば、そういう話を学校や友人から聞いた事があるからなのだが、正にこういう私の印象というのは、本書では有害でしかない。
おそらく経済学関連の本は初めて読んだのはではないか。


夜の経済学

夜の経済学

*1:荻上チキ 飯田泰之著『夜の経済学』p44より引用。