『おおかみこどもの雨と雪』

細田守監督作品『おおかみこどもの雨と雪』を観た。

細田守監督作品は今まで観た事は無い。

本作はおおかみおとこに恋をした女性「花」とその「おおかみこども」「雨」と「雪」の成長を描いたものである。
非常に感動を覚えたのは演出であり、「花」と「雨」と「雪」の感情を優しく画面目一杯に自然で持って表現している事だろうか。
特に、嵐が迫り学校に取り残された「雪」と男子生徒との会話するシーンは忘れられない。
雨と風が教室に入り込み床を濡らしカーテンが舞うなか、お互いの今の想いをぎこちなくも勇気をもって―おおかみである事を―告白する。舞うカーテンに遮られながらおおかみと人の姿を交互に見せる演出は非常に美しく、お互いを引き受ける出会いが出来た少女を私は祝福していた。

このシーンが観られて本当に良かったなと思った。


おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)

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