GRAPEVINE tour 2011“真昼のストレンジランド" [DVD]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/08/17
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GRAPEVINEは今年始めにアルバム『真昼のストレンジランド』を発表、その後ライブツアーを実施しているのだが上記2つ目の動画の通り、途中に東日本大震災が発生、北海道、東北、関東でのライブを振替実施するという事態になった。このツアーに於ける4月23日新木場スタジオコーストでの演奏を収めたのが『GRAPEVINE tour 2011「真昼のストレンジランド」』である。
このライブDVD初回生産版のみ音楽配信サイトOTOTOYより同内容の音源をDL出来るクーポン券が同封されていた。GRAPEVINEはいわゆるバンドとしてはベテランと呼ばれているがプロモーション活動においては意外にも?SNS、Twitterを積極的に利用、驚かされる事が多い。特にかなり昔の事になるがmixiに一時的に参加した時はかなり驚いた。おそらくマネージメント側が新しい動きに積極的なのだろう。今回の音源DL自体はさして新しい事ではないと思われるが、音楽配信サイトを利用したサービスは画期的だったようだ。
この作品ではライブでヴォーカル田中和将氏が観客に冒頭語りかけるのが印象的であり、ライブ当初から行われていたという。とはいえ相変わらずライブ自体は飄々としているのがこのバンドらしい。
さてGRAPEVINEは2012年2月15日にミニ・アルバム『MISOGI EP』をリリースする事が決定、トラックリストも発表されており、
- MISOGI
- ONI
- SATORI
- ANATA
- YOROI
RAKUEN
とローマ字表記・削除部の使用と今までに無いタイトル表記が新作への期待と想像を豊かに膨らませてくれる。同時に洗い清める事を意味する「禊(MISOGI)」、削除部が使用された「楽園(RAKUEN)」というタイトルを見ていると、どうしても私の貧困な想像力は3月11日に発生した地震・津波・福島第1原発の事故等、一連の事態を指し示しているのでは無いかと考えてしまう。それでも全く良いのだが、そういった物語に回収されないより強い作品である事を期待したい。というよりもそもそもGRAPEVINEが一筋縄でいかない作品をリリースしている事を考えると杞憂であるのだが。
『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』【初回限定盤】(CD-EXTRA)
- アーティスト: サカナクション
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DocumentaLy(初回限定盤A)CD+DVD+豪華ブックレット
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SAKANARCHIVE 2007-2011 ?サカナクション ミュージックビデオ集? [DVD]
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- アーティスト: Base Ball Bear
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
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Base Ball Bearの新譜『新呼吸』はコンセプトアルバムなのでしょうが、全く重々しさも無く爽やかに聴かせてくれます。特に爽やかな女性(本田翼氏)が海沿いの田舎町はブラブラしながら文庫本を読んでいる上記ミュージックビデオ「short hair」はツボ、切なさを喚起する。Base Ball Bearのこの切なさの喚起させる力には圧倒されるばかりである。
- アーティスト: naomi & goro &菊地成孔
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"The End of Legal Fiction" Live at JZ Brat
- アーティスト: 濱瀬元彦 E.L.F Ensembl,菊地成孔
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- アーティスト: デートコースペンタゴンロイヤルガーデン
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Structure et Force Date Course Pentagon Royal Garden
- アーティスト: デートコースペンタゴンロイヤルガーデン,菊地成孔,坪口昌恭
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- アーティスト: DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN
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- アーティスト: DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN
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- アーティスト: 菊地成孔DCPRG
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さて昨年から引き続きというか去年から聴いている音楽にさほど変化が無いのは見ての通りなのだが菊地成孔氏が参加している作品群、というか筆頭に挙げるべきは菊地成孔氏がMCを務める『菊地成孔の粋な夜電波』を、毎週楽しみに聴いていた。この番組の面白さについて社会学者である澁谷知美氏が非常に丁寧に語ってくれている。
この番組の素晴らしさは澁谷知美氏の説明の通り、音楽・トークのカバーの広さに起因する事が多いのだが、中でも話題になったのは菊地成孔氏が批評誌等でも広めようとしている「楽曲分析<ポップアナリーゼ>」だ。番組内では少女時代、KARAの楽曲分析が行われており、結果的には1イベントとして番組外で実施され好評を博したそうである。
さて、実は私も澁谷知美氏つながりで『文化系トークラジオ Life』「トモミ&ミチヨのK-POP in Japan」にて澁谷知美氏とライター西森路代氏のPodcastを聴き、「K-POPってどんなもんかな?」と西森路代氏著『K-POPがアジアを制覇する』を読んでいた。この本ではK-POPがなぜ流行るのか、K-POPアイドルたちの方向性等色々分析されておりカタログとしても便利、読みながら動画サイトでアイドルのミュージックビデオを参照。すっかり少女時代*1を聴くようになった。
面白いのは上記掲載書に於いて、K-POPが流行る理由の一要因として「グローバリゼーションのローカライゼーション<現地に合わせた販売促進活動〜現地化政策〜>」を指摘しており、他方、菊地成孔氏の同番組内での<ポップアナリーゼ>では洋楽的要素が取り込まれている事が指摘*2されており相反している事だ*3。
- アーティスト: 少女時代
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すると日本のアイドルはどうなっているのかしら?という気持ちになってくる。そこで目に飛び込んできたのは、メンバーの脱退等の事情により「ももいろクローバー」から「ももいろクローバーZ」になった同アイドルユニットのミュージックビデオ『Z伝説〜終わりなき革命〜』*4や、北欧で人気を博したという「きゃりーぱみゅぱみゅ」の『PONPONPON』だった。
- アーティスト: ももいろクローバーZ
- 出版社/メーカー: キングレコード
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- アーティスト: きゃりーぱみゅぱみゅ
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最後に挙げる動画は同番組が日曜日の放送を終え金曜日の放送へ切り替わる際に菊地成孔氏が最後に選曲した『3月の水』である。この動画は同氏も参加しているnaomi&goroの演奏である。
この曲は本当に素晴らしい。
それでは良いお年を!!