白日の下では悪態さえも―『真昼のストレンジランド』

GRAPEVINE新譜『真昼のストレンジランド』を購入。
GRAPEVINEに最も魅力を感じるのは悪態を吐くという事。
その対象はファンであろうがなかろうが関係無く、冗談なのか本気なのか判らない。
しかし、私がGRAPEVINEに惹き付けられた理由は正にそこであり、それを求めてGRAPEVINEの曲を聴き続けている。
『真昼のストレンジランド』では「Silverado」「This town」が連想させるアメリカ南部の乾いた大地、どこにあるかも判らないが漠然とした「Sancutuary」、世界を変えてしまうかもしれないと歌う「真昼の子供たち」を聴くと、もはや悪態さえ陽の下で乾き砂になり風に流れていくかのようである。
悪態なんてどうでも良いいいやと思わせる。
もちろんそんな一筋縄にまとめられないロックバンドだと思っているけど。

真昼のストレンジランド

真昼のストレンジランド