『三鷹天命反転住宅』に行ってきました。

無職なったらとりあえず養老天命反転地にでも行こうと思っていましたが、調べてみると養老天命反転地は岐阜県にあるので積雪で入場が出来なかったり、施設の一部を改修していたりと時期的に微妙な状況だと判ったので、近場の三鷹天命反転住宅に行く事にしました。
なぜ天命反転地や天命反転住宅にこだわるといえば、特に理由はなく、これまでブログで指摘してきた知識しかありません。良い機会だし、死なない為の経験とやらをしてこようと思った次第であります。まぁ荒川修作は亡くなってしまいましたが。
最近は『死なない子供、荒川修作』も上映されているので注目度も高そうな状況です。
さて三鷹天命反転住宅の見学は予約制になっており、建物見学会とワークショップの2種類が実施されています。私は時間の都合上からワークショップに参加する事にしました。
施設側からは「動きやすい格好で来て下さい、スカートやストッキングでの参加はご遠慮ください」という注意書きがメールで返信されてきました…。
三鷹天命反転住宅の最寄駅はJR中央線武蔵境駅、そこからバスを使って10分程の場所で都道14号線沿いにひっそりとありました。建物の配色から非常に目立つと思ったのですが、今時のファストフード店やドラッグストア等の配色に比べればそれ程驚くものでもない気がします。


【夜の三鷹天命反転住宅。初対面はやっぱり驚いた!!】


【暗がり前の三鷹天命反転住宅。割とひっそりとした佇まいである】
ワークショップでは、天命反転住宅に居住しているというナビゲーターの榎本寿紀さんのお話を聞きながら天命反転住宅の3LDKの部屋で色々と体験してみるという内容。
参加者は学生風の男女、なんとなくインディペンデント系な感じがする女性、赤ちゃんを連れた夫婦と様々。
皆さん興味深々といった様子で部屋を眺めたり、触ってみたり、その中で相当調子こいてはしゃいでいたのは私です。



【室内を撮影するワークショップ参加者】
上記の写真から判りにくいのですが、天井にフックがあり、そこに針金を吊るしてハンガーをかけるという仕様なっており、写真からだと上着やバッグが宙に浮いているように見えます。
他にも

  • この部屋の中央(キッチンがある部分)には柱が無いので、地震があった時は各部屋に入った方が安全。
  • キッチン部分は防災の観点?からガスではなくIH式になっており結構不便(笑)
  • 中央部分は場所によって高低差がある。
  • 高低差だけでなく、感じていると思うが足場もでこぼこ。
  • 部屋の電灯のスイッチ一つでも変わった場所に設置されている。
  • 昼と夜では部屋の見え方が変わる。
  • 球体の部屋でも50人位入れる造り。でも3LDKの部屋に普通50人もの来客はない(笑)
  • 視覚だけでなく、触覚や聴覚も使って部屋を体験して欲しい。

等のお話あり。他にも色々お話して頂きましたが、はしゃぎすぎて殆ど忘れました。
部屋の電気を消してキャンドルで部屋を照らしてみたり、ハンモックを吊るして揺られてみたり、かなり楽しみました。



【写真中央部に位置する黄色の球体の部屋は皆が驚きの体験をしていた】
上記写真の黄色の部屋は球体で出来ており、球体の部屋で声を発すると声が反響して聞こえてくるというサプライズあり。また、球体なので照明が反射して場所によって鈴木その子効果もあるという作り。
最後のサプライズでは部屋の中でプラネタリウムを実施、幻惑の世界へ誘われました。



【事務所として使用されている部屋】
ワークショップ終了後はスタッフの方から映画の宣伝や他施設の紹介をしてもらい終了。
非常に楽しい一時でした。今後は時期を見て養老天命反転地や奈義の龍安寺に行ってみたいですね。
ただし、これだけの経験で人生が覆るとかそういうものは無いと知っているつもりですけど、住み続けたら「もしかするかも」と感じさせてくれました。
今回は単にはしゃいで帰ってきた感じです。
今後は関連書籍を読みつつ、実際に作品がある場所に足を運んでいきたい感じです。


【はしゃぎ過ぎて浴室で両手ピースサインする私】


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