2013-12-29から1日間の記事一覧

すべてはモテるためである

二村ヒトシ著『すべてはモテるためである』を読んだ。 「あなたがモテないのキモいから」という本書の有名の言葉がある。ただしく引用すれば「なぜモテないかというと、それはあなたがキモチワルいからでしょう。」である。本書は非常に冷静怜悧なモテるため…

私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな

ジェーン・スー著『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』を読んだ。 著者は作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストとして活躍している。私はラジオで著者の30代女性の恋愛事情についての語りに爆笑したくちであり、本書も笑っ…

『ベンヤミン 子どものための文化史』

ヴァルター=ベンヤミン著小寺昭次郎・野村修訳『ベンヤミン 子どものための文化史』を読んだ。 本書はベンヤミンが1929年~1932年に子どものために定期的に放送した講演シリーズのタイプ原稿を集めたものである。ベンヤミン自身はこれらの仕事を「パンのた…

夜の経済学

荻上チキ、飯田泰之著『夜の経済学』を読んだ。 経済学という謳っているものの、夜の、という言葉が示す通り、風俗、個人売春、アダルトメディア、若者、生活保護、流言等について扱っている。 但し、データを自ら収集し、それを解析しており、その方法も丁…

虚構内存在

藤田直哉著『虚構内存在』を読んだ。 本書は筒井康隆が提唱した「虚構内存在」及び「超虚構理論」が論じられる。 「虚構内存在」及び「超虚構理論」とは、 本論で詳細に論じるので、ここでは非常に単純化して述べるが、それは、 フィクションの中のキャラク…