2012-01-01から1年間の記事一覧

『サクリファイス』『惑星ソラリス』

タルコフスキー生誕80週年映画祭にて『サクリファイス』と『惑星ソラリス』を観た。 『サクリファイス』の観客人数はそれほどでも無かったが『惑星ソラリス』は満員だった。私も『惑星ソラリス』を観る目的でこの映画祭に出向いたので、人の考える事は皆同じ…

『エイリアンVSプレデター』『エイリアンVSプレデター2』

『エイリアンVSプレデター』、『エイリアンVSプレデター2』を観た。 まずは『エイリアンVSプレデター』を特に期待せずに観たのだが、やはり感慨が沸くという事も無く、エイリアン製造システムとエイリアンとプレデターが相対するところ位しか見所は無いよう…

『プレデター』『プレデター2』『プレデターズ』

『エイリアン』シリーズを観ながら『プレデター』シリーズも平行して観た。小学生の頃、コミックボンボンを読んでいたのだが雑誌の中にコラムの寄せ集め中心の冊子があり、漫画を読み終えた後、暇つぶしに読んでいた。そこに「プレデター」の特集が組まれて…

『エイリアン』『エイリアン2』『エイリアン3』『エイリアン4』

『プロメテウス』に興味が湧いたので「エイリアン」シリーズを観る事にした*1。 「エイリアン」シリーズの各監督は次の通りである。 『エイリアン』リドリー=スコット監督作品 『エイリアン2』ジェームズ=キャメロン監督作品 『エイリアン3』デヴィッド=…

福島県相馬市に行った事

GWに福島県相馬市を尋ねた。 東日本大震災後、南相馬市という言葉を何度も聞き、見る事になった。そして私は生まれた相馬市を意識する事になった。 生まれて4年程住んでいたので、おぼろげに記憶はあった。関東に移り住んだ後も、父母の実家の尋ねる際は父が…

『おおかみこどもの雨と雪』

細田守監督作品『おおかみこどもの雨と雪』を観た。 細田守監督作品は今まで観た事は無い。本作はおおかみおとこに恋をした女性「花」とその「おおかみこども」「雨」と「雪」の成長を描いたものである。 非常に感動を覚えたのは演出であり、「花」と「雨」…

『エッセンシャル・キリング』

吉祥寺バウスシアター爆音映画祭にて『エッセンシャル・キリング』を観た。 上空から非常にクリアな映像で荒涼としたアフガニスタンの砂漠地帯を映したかと思えば舞台を移し白銀の針葉樹林帯を映す。 アフガニスタンでアメリカ兵とグルカ兵を粉微塵にしたと…

『未知との遭遇』

吉祥寺バウスシアター爆音映画祭にて『未知との遭遇』を観た。 爆音映画祭は何度か実施されている催しのようだが、私は初めての参加だった。 爆音の名の通り、劇場内には巨大な音響装置が設置されていた。『未知との遭遇』は初見だと思っていたが、おそらくT…

戦の終わりに…『ベルセルク黄金時代篇2 ドルドレイ攻略』

『ベルセルク黄金時代篇2 ドルドレイ攻略』(原作:三浦建太郎、監督:窪岡俊之)を観た。 原作に於ける「黄金時代」篇を長編三部作で描くプロジェクト。 本作は『ベルセルク 黄金時代篇1 覇王の卵』に引き続きドルドレイ攻略から鷹の団が逆賊として追われる…

権力者のアーキタイプ『ファウスト』

『ファウスト』を観た。アレクサンドル=ソクーロフ監督作品。 『ファウスト』はアレクサンドル=ソクーロフ監督作品の権力者4部作最終章という位置付けとの事である。 これまでに公開されたのは、アドルフ=ヒットラーを描いた『モレク神』、ウラジーミル=…

つながっていく予感『この空の花―長岡花火物語』

大林宣彦監督作品『この空の花―長岡花火物語』を観た。 ラジオを聴いていると原田夏希がMCを勤める番組に大林宣彦がゲストとして迎えられ本作について語り合っていた。その時はさほど本作に興味を持たなかった。 しかしTwitterで中森明夫や椹木野衣が本作に…

大切な人へ今出来る事は何か?『ももへの手紙』

『ももへの手紙』を観た。沖浦啓之監督作品。 『人狼』『イノセンス』を観た事を友人に告げると『ももへの手紙』もとても良かったし「考えさせられる」ので観に行くといいよと勧められた*1。 GWはこどもの日に劇場へ足を運んだところ、思いのほかの多い客足…

魂はどこに消えた?『イノセンス』

『イノセンス』を観た。押井守監督作品。 キネカ大森にて<「ももへの手紙」公開記念 沖浦啓之の仕事>という特集が組まれており、同時上映の『人狼』も鑑賞。

逃れられない狼の論理『人狼』

『人狼』を観た。沖浦啓之監督作品。 キネカ大森にて<「ももへの手紙」公開記念 沖浦啓之の仕事>という特集が組まれており、同時上映の『イノセンス』も鑑賞。

ハイブリッド・ジ(ェ)ダイ『STAR WARS エピソード1 ファントム・メナス 3D』

『STAR WARS エピソード1 ファントム・メナス 3D』を観た。 3D作品になったという事で、何度観たか判らない「STAR WARS エピソード1 ファントム・メナス」を観ました。 私は今回初めて3D作品を観たのですが、3D広告の「サイボーグ009」を観て、3Dよりも「フ…

存在の確かな証として―『野生の探偵たち』

ロベルト=ボラーニョ著『野生の探偵たち』を読んだ。 この記事は2010年11月23日に本書を読み終え、その後メモとして下書きに残していたものである。 しかし『指紋論 心霊主義から生体認証まで』を読み、自身の関心である「日常の世界における自身の存在の証…

『養老天命反転地』に行ってきました。

『三鷹天命反転住宅』に行ってから早一年、今回も御暇を頂く事になったので『養老天命反転地』に行って来ました。 『養老天命反転地』の概要は以下の通りです。 養老天命反転地は、現代美術家荒川修作と、パートナーで詩人のマドリン・ギンズのプロジェクト…

映像が語る少女失踪事件―『ドラゴン・タトゥーの女』追記

『ドラゴン・タトゥーの女』について以下追記する。 本作に於ける少女失踪事件の重要なアイテムとして登場するのは、複数の写真である。 複数の写真は、ミカエルとリスベットを少女失踪事件の犯人へと導く。 しかし、静的な写真だけでは意味はなさず、ミカエ…

アアァーアァ!!『ドラゴン・タトゥーの女』

『ドラゴン・タトゥーの女』(スティーグ=ラーソン原作、デビッド=フィンチャー監督作品)を観た。 特に同監督の作品を気にして観ているという事は無い。最近では『ソーシャル・ネットワーク』の監督をしたとの事だが、観ていない。調べてみると『セブン』…

スカっと『メランコリア』

ラース=フォン=トリアー監督作品『メランコリア』を観た。 去年3月、同監督の『アンチクライスト』を観て以来となる。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』はまだ観ていない。 本作は、『アンチクライスト』のように象徴的な映像と*1、第一部「ジャスティン」第…

運命2つ―『ヒミズ』

『ヒミズ』を観た。古谷実原作、園子温監督作品。 本作を観に行く事になったきっかけは、佐々木敦氏の『ニッポンの思想』の続編*1である『未知との遭遇』を読んだ事による。同著では、原作版『ヒミズ』が重要な作品として取り上げられている。 また、佐々木…

「FBI」と「恋愛」する―『J・エドガー』

『J・エドガー』を観た。クリント=イーストウッド監督作品。 「J・エドガー」はFBI初代長官である。 物語は過去と現在を行き来しつつ、強大化していくFBIという組織と、彼の側近である秘書、そして公私共にパートナーであるFBI副長官との出会いと関係を描…

「夢」と「友」―『ベルセルク 黄金時代篇1 覇王の卵』

『ベルセルク 黄金時代篇1 覇王の卵』(原作:三浦建太郎、監督:窪岡俊之)を観た。 原作に於ける「黄金時代」篇を長編三部作で描き、本作ではガッツとグリフィスの出会いからユリウス卿暗殺までが描かれる。 物語は、舞う烏と城攻めに放たれる火球を見上げ…

「エエという事です」―『誰も寝てはならぬ』17巻

『誰も寝てはならぬ』第17巻(最終巻)を読んだ。 ついに『誰も寝てはならぬ』が終わってしまった。 「モーニング」の連載も目を通していたので、そろそろ終わりかもなぁとは察してはいたものの終わりは呆気なくやってきた。 主人公ハルキちゃんが好意を寄せ…

霧を通した朝日の如く―『太陽』

アレクサンドル=ソクーロフ監督『太陽』を観た。 20世紀の権力者を描いた四部作の一つであり、『牡牛座―レーニンの肖像』を観て以降、気になっていた作品だ。 今回は年末年始にGyaOで無料で公開されている機会を利用して観た。GyaOで観るのもどうなのとも思…