2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』と『パラダイス鎖国』

三月後半は活動的であった*1。以前読み終えていた城繁幸著『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代』と最近購入した海部美知著『パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本』について書きたい。書きたいといってもまぁそんなに大それたことを書…

ソラリスの陽のもとに

スタニスワフ=レフ著『ソラリスの陽のもとに』を読む。映画を見て、原作が気になったので読んだ。映画を観たときは、「生の反復」に力点を置いて見てしまっていた。しかし原作はあくまで地球外生命体と人間の交流に力点が置かれている。そしてその地球外生…

文學界三月号を読む

「文學界」三月号を読む。川上未映子の受賞第一作『あなたたちの恋愛は瀕死』を読んでみた。初めて読む川上未映子の小説だった。非常に短い作品であった。どこぞかの百貨店の一階と、人混みと、その人混みの、誰かの思考を切り取ったような作品。最後にティ…

UNIQLOCK MUSICIAN

昨日UNIQLOCKのBGMがCD化していることを知ったので早速購入してみた。SymmetrySという。同名の音楽ユニット?のようだ。ラーメンズとFPM(Fantastic Plastic Machine) の人がつくったものらしい。とはいえどちらもよく知らない。ラーメンズはマックのCMに出…

『決壊』についてもう少し書く。

今日は少し言及した平野啓一郎著『決壊』についてより詳細に、そして現在読んでいた加藤典弘著『テクストから遠く離れて』で言及されている大江健三郎著『取替え子チェンジリング』について書きたい。そしてその参考として、平野啓一郎対談集『ディアローグ…

ソラリス

『ソラリス』を観る。加藤典弘が「生の一回性」について述べる際に『惑星ソラリス』について述べていたので、観ることにした。ただ、今回テレビで放映されていたのはリメイク版であった。主人公がジョージ=クルーニー、監督が『オーシャンズ11』を撮ってい…

『告白』についてもう少し書く。

昨日の日記についてさらに詳しく書き記す。 今日は町田康著『告白』について。ここから『告白』の内容について書くので、まだ未読の方は、気をつけてください。

購入した本

町田康著『告白 (中公文庫)』伊坂幸太郎著『死神の精度 (文春文庫)』城繁幸著『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)』を購入する。 町田康の『告白』はたぶんここ少し前に図書館から借りてきて夢中になって読んだ記憶があ…

NO.8

昼時テレビをつけると『江分利満氏の優雅な生活』という映画がやっていた。原作者は山口瞳という人でサントリー宣伝部で仕事をしていたらしい。内容も著者の生活がなぞられているのか、宣伝部に勤める江分利満なる男がふとしたことから編集者に原稿依頼を受…

ETV特集「ロシア・歴史は繰り返すのか〜亀山郁夫 “帝国”を読み解く〜」

ETV特集「ロシア・歴史は繰り返すのか〜亀山郁夫 “帝国”を読み解く〜」を途中から見る。この番組は未チェックだった。ただ映画監督アレクサンドル=ソクーロフへの亀山郁夫のインタビューをチェックできたのは不幸中の幸いだった。途中から番組を観たので全…

NO.7

大抵月曜日の図書館はどこでも休みだ。ただし床屋の休みは案外不定期だ。不動産屋は水曜日か木曜日が休日だそうだ。不動産屋に就職する先輩にそう聞いた。先輩は彼女がいたから、就職したら彼女と会える時間が少なくなると無表情にいった。僕はそれを半笑い…