2023年1月22日/再びFallout4

FF4(3Dリメイク)を終え、再びFallout4のプレイを再開する。ハンティングライフルがサンクチュアリの南で手に入るというネット情報を下に湖付近でブラッドバグを駆除しながら徘徊していると男女と男が揉めている。男女は男が人造人間であるインスティチュートだと言い張り、一方の男は「殺さないで」等と言っている。今のレベルだと説得が成功する可能性は低く、怯える男を殺すのも忍びない選択肢を選んだところ、男女と銃撃戦になる。男女を始末して男と話すと正直にインスティチュートであることを打ち明けて揉めてしまった、今後は誰にも打ち明けないようにすると言う。人間と人造人間の何が違うのか、哲学的な問い掛けに応えることもできず、男はどこかに去っていた。その後、湖の徘徊を続けているとガンナーの集落に入り、レーザービームの攻撃に逃げ出したところ、寂しい協会に辿り着く。誰もいない協会内を徘徊すると落とし戸があり、中に入ったところ、レイダーの隠れ家であることが判った。狙撃で始末したところ、レイダーのボスはレッドという女性で何やら妹と手紙のやり取りをしている様子がある。こいつにも妹がいたのかという罪悪感があるものの、どうにもならない。そのまま、更に通路を進むとレア敵の伝説のレイダーに遭遇、殺されてしまう。改めてプレイし、遠距離から殺害したところ、25%ダメージ増量のショットガンが手に入った、そのまま通路のレイダーを始末しながら表へ出たところ、連邦食料備蓄庫の事務所になり、正面出入口はしっかりと警備が固められていた。その後、食料備蓄庫にあった黄色いペンキをダイアモンドシティのアボットに渡す。本来、別の場所から緑色のペンキを持ち込むことは把握していたものの、どうやら黄色のペンキでもクリアになるらしい。アボットに勧められるまま黄色のペンキを壁に塗ってみたところ、アボットは少し不満気な様子である。その後、通行人から酒場に行けと促され、店主のバディムがダイアモンドシティ・ラジオのDJトラビスを殺すだとか自信を付けさせるとか話し始め、酒場のやらせの喧嘩を参加することになる。トラビスのやらせの喧嘩の後はトラビスに好意を持つであろう従業員の女性を説得し、トラビスの下へ向かわせろという。従業員の女性を説得して酒場に戻ったところ、店主のバディムがやらせの喧嘩が原因でレイダーに攫われたと弟のイェフィムが慌ている。トラビスの下へ向かったところ、バディムをさらったレイダーはビーンタウン醸造所にいるという。トラビスもおっかなびっくりながら共闘するという。ビーンタウン醸造所に隠れながら殴り込みを掛けたところ、何度も返り討ちに遭うものの、何とかバディムの救出に成功する。バディムの報酬の払いが良く驚くことになった。また、レイダーのボスのパソコンを調べたところ、連邦貯蔵庫のレッドから食料の提供を受けるため、レッドの妹を人質に取ったこと、そして妹が事故で死んだこと、妹が死んだことを隠し、レッドに妹を装って手紙を送っていたことが判った。これが事実かと拍子抜けした。ダイアモンドシティに戻ると緑色のスコアボードが黄色に染まり、ダイアモンドシティのセキュリティから、レモネード売り場、小便を掛けても判らない色等と言われる…やり直しが聞くかどうかは把握していないものの、後でイベントが再発したら緑色のペンキを取りに行こうと思う。それなりに武器が揃ったため、コベルガ組立工場に向かい、レイダーを始末する。それなりに接近戦も何とかなる手応えを感じながら、2時間くらい工場をさまよってレイダーのボスを始末し、めでたくミニッツメンのブレストン=ガービーから将軍の称号を貰う。

2023年1月21日/月の明り

FF4(3D Remake)をクリアした。幻獣神の洞窟はベヒーモスのミールストームと打撃で戦闘不能にさせられたものの、ローザのまほうぜんたいかのスロウやブリンクの補助魔法で対応し、その後は特に問題無かった。しかし、ラストダンジョンまで要所要所でベヒーモスと遭遇し、FF6のベヒーモスとはずいぶん格が違う。バハムートはスロウとヘイストの補助魔法でメガフレアを使用させずに倒した。その後、リフレクかんつうを入手し、ラストダンジョンへ挑む。ダンジョンの踏破率100%を目指し、ひたすらさまよい、透明な床の通路にようやく気が付いた。ラストダンジョンをさまよい続けた結果、キャラクターはレベル80まで到達した。レアアイテムを守る敵で最も苦戦したのはルナザウルスである。ルナザウルスのくさいきで味方がステータス異常を併発、ねじりはちまきを装備していたエッジのみ混乱なく復帰し、仲間たちを復活させようとするも、くさいいきで振り出しに戻る状態が続く。おそらくHPは低いだろうと言う期待の下、なぜか打撃攻撃が当たらないエッジ1人で魔法アイテムを使用して攻撃、辛くもルナザウルスを倒した。ダークバハムートはメガフレアが強烈だったものの、搦め手が無いため、どうにかなった。おそらく全てのダンジョンを踏破したものの、トレジャーハントの発見場所を知らず、入手できなかった。その後、ラストボスのゼロムスと戦う。戦闘前の演出にうるっとした。そしてポロムとパロムがかなり好きだということを認識した。ゴルベーザ兄さんの指示に従い、「いいですとも!」、クリスタルを使用、ゼロムスが正体をあらわした。通常通り、補助魔法を使用したところ、ブラックホールで飲み込まれたが、もう一回補助魔法を使用したところ、その後にブラックホールは無く、バハムートやふうましゅりけんの最大火力で攻撃して倒した。ラスボスで興奮し、エッジでダークマターを盗むを忘れた。こうやってラスボスを振り返ると戦闘でアイテムを使用するギミックはドラゴンクエスト3のゾーマ戦に似ている。しかし、ラストダンジョンの長さにはかなりくたびれた。よくもまあ、ゼロムスはこんな月の底から青い星まで影響力を持ったものである。エンディングの月の明りはしっとり聴けてとても良かった。印象に残った敵はギミックが理解できなかったゴルベーザとくさいいきを持つルナザウルス、次点はリバースガスのルゲイエ。くさいいきがプレイヤーに様々なトラウマを残していることが実感できた。また、後発作品であるクロノ・トリガーのボス戦ギミックの経験が仇になることが多かった。必ずしも経験が役立つ訳では無く、経験に基づく先入観が失敗を招くという良い事例である。とりあえず、月と青い星に平和が訪れた…3Dポリゴンが織り成す中煎り程度の人間ドラマが味わい深かった。そういえば、ファイナルファンタジータクティクス獅子戦争も積んでいることの他に10代の頃にFF9のプレイを途中で辞めていたことを思い出した。

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2023年1月18日/仕組みが理解できない

FF4(3D Remake)をプレイしている。その後、ゲームを進め、残るは幻獣神の洞窟とラストダンジョンの攻略のみと思われる。ゴルベーザ戦でMP回復アイテムを全て使用したものの、MPを回復するローザのいのりやフースーヤのせいしんはを小まめに使用する対策で乗り切った。そして、まれにいのりは失敗することがあることを知った。これまで戦ったボスで苦戦したのは、ルゲイエ、四天王連戦のバルバリシア、せいぎょシステムが挙げられる。ルゲイエのリバースガスはタイミングが合わず何度も全滅した。四天王連戦のバルバリシアはカインがいないなか、どうすれば良いか判らずに困惑している間にミールストーム後の回復が間に合わずに全滅した。せいぎょシステムはフースーヤが回復役を攻撃しろという。これはクロノ・トリガーのガードマシンやラヴォスの要領で戦うのかと思い、とりあえず、回復役を倒そうとするものの、攻撃役のレーザー攻撃が強烈、攻撃役と回復薬を倒し、いざ、せいぎょシステムを攻撃するとカウンターで即死、よくわからないまま長期戦になり、攻撃役と回復役の数度の復活と数度のカウンターによるセシルの戦闘不能を経て、せいぎょシステムを倒した。あと、ダンジョンのマップの踏破率が99%になってしまうことが度々あり、ひたすらマップをローラー作戦でさまようことになるのが地味に辛かった。

再読を試みていた村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読み終えた。結末を覚えておらず、こんな話だったかと呆気に取られた。本作に関しては計算士の主人公が「やれやれ」とぼやいても許されるのではないか。また、きちんと説明されているものの、主人公の脳内の仕組みがしっかりと理解できていない。その他にも本書を読み終えて感化されたところはあるが、本書とは関係無さそうなことなので別途書こうと思う。

2023年1月13日/2022年を振り返る

2022年の大きな出来事は長年住んでいたアパートの取り壊しに伴い引越をしたことが挙げられる。大学卒業に伴い、職場近くのアパートに引越をした。結局その職場は3ヶ月で辞めたものの、特に貯金ができる訳でもない20代を過ごしたため、自分の年齢と同じ築年数のアパートに長年住み続けることになった。アパートの取り壊しは近隣の土地・建物を所持するオーナーが死亡したことによる。オーナーには法定相続人がおらず、国選弁護人が財産を管理することになり、土地・建物は競売に掛けられたという。気が付けば近隣の複数のアパートの住人がいなくなり、近くの家主の自宅もあっという間に更地になり、更地に立つ低層マンション建築の説明会に関する知らせがポストに投函されていた。街の風景が変わるのは資産を持つ1人の生き死にに由来するものなのだと感慨深かった。

引越等の環境の変化の影響か、気分の波の影響か、割りと気落ちしている期間が多く、仕事でも客からクレームが入った影響で、2022年終盤から現在、仕事量が減った。ある意味、助かるものの、現状の仕事でしくじると後が無いとも言える。この辺りはなるようしかならないだろう。

読書に関しては、指輪物語を読み終えたこと、村上春樹の初期作品を再読したことが良かった。10代の頃に背伸びをして手に取った本を改めて読み直して理解を深める時間は喜びが多かった。今後は10代の頃に多読した椎名誠の作品等を再読しようかと考えている。後はどれだけ積んでいる本を読めるかといったところか。

昨年は映画館で観た作品はシン・ウルトラマンとすずめの戸締まりのみだった。映画に関しては、今後は古い作品等を暇があれば観たいと考えている。

ゲームに関してはようやくDARK SOULS REMASTEREDをクリアしたことは感慨深い。とりあえず、今後はクリアをしていないFallout4とFINAL FANTASY4(3D Remake)をクリアしたいと考えている。

友人の影響を受け、ここ数年は喫茶店等でよくコーヒーを飲んでいたのだが、年末にようやく、手動のコーヒーミルを購入し、自宅で焙煎豆のコーヒーを淹れて飲むようになった。今後は沼に陥らない程度に美味いコーヒーを淹れることができるようになりたいと考えている。

2023年1月9日/ゴルベーザ

FF4(3D Remake)をプレイしている。ドワーフの城に赴きゴルベーザ戦になる。成長したリディアが助太刀に来て戦闘が楽勝になるのかと思いきや、仲間を生き返らせる度にゴルベーザの全体魔法で死んでいく。ゴルベーザがバリアチェンジをしているため、クロノ・トリガーでいうところの魔王のギミックと同じかと考え、ゴルベーザが雷属性の攻撃を放ったら雷属性といった攻撃をするものの、回復されてしまう。その後、全滅。再戦してライブラを使用、同じことを繰り返すも回復されてしまう。ようやく、ゴルベーザのバリアチェンジと攻撃魔法は連動していないことが判る。しかしながら、仲間を復活させても、回復が追いつかず、セシルとリディアしか生存できない。そのため、仲間の復活を諦め、セシルとリディアのみで戦うことにした。ゴルベーザも何故かバリアチェンジせず弱点が吸収属性の状態が続く。そのため、リディアのドレインを使用し続ける。すると、ゴルベーザがアスピルでMPを吸収し始めた。仕方無くエーテルを使用するもゴルベーザがアスピルを連続して使用してくる。そのため、こちらもエーテル、エーテルが無くなればドライエーテルと消耗戦になる。ドライエーテルを使い果たしたところ、ようやくゴルベーザを倒した。こんな戦いが想定されていたのかと、その後に攻略サイトを確認したところ、属性攻撃がバリアチェンジを誘発すること、無属性の打撃や無属性のバイオで攻撃したり、シェルで魔法攻撃のダメージを減らしたり、召喚による属性攻撃をしたりすること等が判った。召喚の使用以外、仲間を復活させることができなければ机上の空論だが…そして今更だが、連続魔のデカントアビリティをローザにセットしておけば良かったことに気が付いた…嗚呼…
MP回復アイテムを使い果たし、今後の攻略が可能なのだろうか?

FINAL FANTASY IV (3D REMAKE)

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2023年1月9日/国際情勢

2022年の出来事
2022年の日本 - Wikipedia

年末年始に2022年を振り返ろうと思い、上記のリンク先を読み、更にロシアのウクライナ侵攻に伴うブチャの虐殺の記事を読んだところ、個人的な2022年を振り返ったところでどうにもならないという気分になった。
そして、昔見たテレビ番組を思い出すことになる。民主主義を確立するために一時的であれ強力な指導者を求めた結果、民主主義から遠ざかってしまう。その帰結が現在のロシアになるのだろう。ここから得られる教訓は民主主義を維持するためには一時でも権力は他者に委ねてはいけないということだ*1
また、ロシアのウクライナ侵攻による国際秩序の乱れが更に波及するのでは無いかという不安もある。具体的にはロシア、中国、北朝鮮の動向や中国と台湾の関係が挙げられるだろう。世界的なコロナウイルスの流行やウクライナのロシア侵攻等による秩序の乱れは、世界史で学んだ世界大戦前の国際情勢を想起させ、非常に憂鬱になる。安全保障の専門家がSNSで平和とは戦争と戦争の間にある相対的なものだと説明しており、なるほどと思った。
本記事を書くにあたり、以下の2022年の外交白書をつまみ読みした。
www.mofa.go.jp

*1:ここで、翻って日本はどうだということになるのだが、この場でそこまで考える余裕は無い。

2023年1月8日/FF4(3D Remake)

Fallout4のプレイしている。とりあえず、ダイアモンドシティを目指す。寄り道をしたいところだが、イベントに時間を掛けてしまう可能性があったため、道路から線路を移動して道なりに進む。農園で働く機械から水処理場のスーパーミュータントを倒すよう依頼される。あれは初めてのスーパーミュータントとの戦いでとても時間が掛かったイベントだった。その後、市街地に入り、レイダーと戦闘になり、路地に入り込んだところ、スーパーミュータントが占領するバーがあるビルに入り込んでしまう。レイダーやら民間人やらのおぞましい私刑の痕跡を確認し、オートセーブの罠に掛かり、タレットやらスーパーミュータントの攻撃にボロボロになりながら、何とか逃げ出す。すると入植者を装ったレイダーの罠に掛かりそうになるものの、心を鬼してダイヤモンドシティを目指す。出入口でバイパー=ライトと接触し、ダイアモンドシティに入城。野球のルールがバッドで殴り合いをする競技になっており、本当の野球のルールを説明したところ、殴り合いの方が楽しそうだと言われる。さすが、ポストアポカリプスゲームだ。市民たちはインスティチュートという組織により、市民が人造人間に入れ替わるという事態に怯え、疑心暗鬼になっている。早速、兄弟がいざこざを起こし、バットを持ったアメフトのヘルメットを被った警官に射殺される。遺体からアイテムを奪い取った私を含め、改めて考えるとイカれた状況である。バイパーから取材を受け、牧師から話を聞き、人造人間の探偵であるニック=バレンタインの事務所を訪問したところ、人攫いの事件を追って帰らないという。そういえば、そんなイベントもあったなと、アルコール中毒のおっさんを入植者に迎え入れる等してサンクチュアリに帰還する。その後、ダイヤモンドシティを目指す際に会った入植者の依頼を受け、湖近くの集落の巨大ゴキブリとフェラル・グールを掃討する。ハンティングライフルが欲しいところだが、見つかっていない。
youtu.be

途中までプレイしていたファイナルファンタジー4(3D Remake)のプレイを再開する。ゲーム好きの同僚からシナリオが良いと勧められて始めたのだが、DARK SOULS REMASTEREDのプレイやデカントアビリティの仕組みを把握していなかったことを機に止めたのだった。物語は作り込まれており、主人公セシルは黒い鎧に身を包んだ暗黒騎士で、冒頭、王の命令に従って無抵抗なミシディアの民から水のクリスタルを奪ったことを悔い、王の変心に疑念を抱いている。恋人のローザは身を案じてくれるが、自らの行いに迷い、愛に応えることもできない。同僚の竜騎士カインは明らかにローザに横恋慕の様子だが、2人が彼を顧みる様子は伺えない。これは、いわゆる三角関係というやつだ。セシルは飛空艇団の赤い翼の隊長の任を解かれ、幻獣討伐のため、ミストの村に向かい、幻獣ミストドラゴンを倒し、村にボムの指輪を持ち込む。すると指輪からボムが放たれ、町に火が回る。そこで亡骸の傍で泣く少女リディアは幻獣ミストドラゴンが死んだことで母が亡くなったと語り暴走、召喚された幻獣の大地の怒りにより巨大地震が発生し、セシルはカインとはぐれる…その後、ゲームを進め、四天王の一人である水のカイナッツォを倒し、飛空艇を手に入れる。とりあえず、連続魔のデカントアビリティを手に入れた。ここから未プレイ部分になる。このゲームはボス戦等にギミックがあるため、やりがいがある。あと、やはりオープニングのテーマを聞くと気分が上がる。なお、現在、ファイナルファンタジーの旧作はピクセルリマスター版が発売されているものの、難易度がやさしくなっているという話を聞き、敢えて3D Remakeでプレイしている(実は3D Remake版と気づかずに購入したのだが、怪我の巧妙である)。

FINAL FANTASY IV (3D REMAKE)

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今後はFF4のプレイを優先することになると思う。

2023年1月2日/年末年始

前日の記事のタイトルの西暦が2022年になっていることに気が付いて訂正した。一人で2022年を繰り返すところだった。しかし、自分はまた同じ一年を繰り返すという気しかしない。一方、コロナウイルスの流行やロシアのウクライナの侵攻に鑑みると、日々の生活は容易に変わり得るのだとも思う。

年末に綿野恵太「みんな政治でバカになる」を読んだ。本書は認知バイアスと政治的無知による大衆の政治への無関心をバカとしており、認知科学の有力な仮説である二重過程理論等を参照している。二重過程理論とは人間の脳内に直観システムと推論システムがあるという説である。なお、このシステムには様々な呼び名があり、本書に従っている。直観システムは経験や慣習に基づいて直観的に素早く判断を下すが、間違いも多く、間違いには認知バイアスに基づく一定のパターンがある。推論システムは言語的・意識的な推論になり、直観システムと比較して間違いは少ないものの、時間や労力を必要とする。本書は二重過程理論やその他の最新の知見に基づき、人間本性や環境を分析したものである。あとがきによれば、これらの知見はビジネス書にを通じて世間の浸透しつつある一般的な言説になるという。非常に面白く、皆に読んで欲しい一冊である。

新海誠監督の「すずめの戸締まり」をようやく観た。一見した感想は過去の作品をアップグレードした良い作品である。一方、東日本大震災を扱った作品になることやダイジンの解釈等によって評価が分かれるとも思った。

こちらのブログ記事「mRNAワクチンを接種した人全員に読んでもらいたい、ワクチン開発の奮闘を描き出す一気読み必至のノンフィクション──『mRNAワクチンの衝撃 コロナ制圧と医療の未来』 - 基本読書」を読み、年末年始に掛けて「mRNAワクチンの衝撃 コロナ制圧と医療の未来」を読んだ。確かにコロナウイルスワクチンを打った人全てに読んで欲しい一冊である。驚いたのは、ビオンテックの創業者で医師の夫婦であるエズレム=チュレジとウール=シャヒンは2020年1月の新型コロナウイルスの報道確認直後に、統計学から世界的な流行を導き出し、長年の研究で得たmRNAワクチンの技術が使用可能と判断し、新型コロナウイルスのワクチン開発を決定していたということである、本書でも指摘されているが、2020年1月において、新型コロナウイルスの世界的流行を誰もが予測できた訳では無かった。しかし、前掲書の「みんな政治でバカになる」の言葉を借りれば、エズレム=チュレジとウール=シャヒンは推論システムを使用して、自らのすべきことを判断した訳である。本書を読んで、優秀な人々によって自分が生かされていることを実感した。

香山滋「ゴジラ」を読んだ。収録されている主な作品は「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」「G作品検討用台本」「獣人雪男」になる。「ゴジラ」は1954年に公開された映画ゴジラのノベライズになる。なお、ノベライズ版は主人公が南吉になっており、原作とは若干異なる内容になっている。また、「G作品検討用台本」は1954年に公開された映画ゴジラの検討用の台本になる。そのため、本書には1954年版「ゴジラ」の決定稿の脚本は収録されていない。なお、竹内博の解説によれば、1954年版「ゴジラ」の決定稿の脚本は三一書房の香山滋全集7巻等に収録されているとのことである。

2023年1月1日/Fallout4の始まり

2022年12月30日、Fallout4のプレイを始まる。このゲームは2016年頃に途中までプレイしていたのだが、仕事の多忙とノートパソコンのスペックの問題等でプレイを止めていた。Steamの記録によれば、大体プレイ時間は198時間になっている。当時のキャラクターメイクはスナイパータイプになり、基本的に遠くからヘッドショットを狙っていた。接近戦はギリギリまで接近して射撃や爆弾の投擲していた記憶もあるが、はっきりと覚えていない。
早速チュートリアルをこなそうとしたところ、ゲーム酔いが発生し中断。その後、カメラの移動等を設定してプレイを再開する。最初はボタン配置やダッシュの仕方が判らず、意味も無く回復アイテムであるスティムパックを使用したり、爆弾を足元に投げてドッグミートを吹き飛ばし掛けたりした。とりあえず、サンクチュアリを整備して水を確保した。その後、コンコードに赴き、ブレストン=ガービーに接触する。この後、デスクローが出るボス戦になる訳だが、地面に降りずに博物館の屋上から調子づいてミニガンが撃っていたら弾切れになり、その後に地面に降りたらデスクローに八つ裂きにされた。何度か挑戦して、建物内に隠れ、ようやくデスクローを倒す。その後、サンクチュアリやミニッツメンのイベントをこなす。ミニッツメンのイベントでコベルガ組立工場が目標とされる。ここは、攻略にかなり時間が掛かった記憶がする。なお、途中で商人に会うも遠くから銃声が聞こえ、何かと思って帰りに寄ったら商人が全滅していた。また、犬に噛み殺された上、更に強い犬がいることに気が付き、サンクチュアリに逃げ帰った。こういうゲームだった。

2022年の読書

2022年の読書は以下の通り。

SFマガジン2021年12月号

スタニスワフ=レム100周年特集号。レムの短編「原子の町」が収録されている。

鈴木智彦『全員死刑:大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記』

死刑囚の獄中手記をヤクザライターの鈴木智彦氏が解説等を加えたもの。解説によれば、獄中手記は死刑中である家族4人の内、次男が金欲しさに執筆したとのことである。しかし、この文章を読んでみると、ネットで見受けられる文章より余程読みやすいということに衝撃を受ける。なお、当たり前のように書かれていることに関して、鈴木氏は淡々と「冷静に考えておかしい事態」だと指摘している。本書を読み、物語は誰にでも書けるものだということを認識した。

鈴木智彦『サカナとヤクザ』

著者が漁業とヤクザの関係を明らかにしたもの。本書によれば、私たちが食べる海産物は何らかの形でヤクザの商売と関わっている可能性があるという。

松尾諭『拾われた男』

役者の著者の自伝的エッセイ。事務所に所属するに至る経緯、『SP』抜擢、結婚、兄との確執等が描かれている。

村井理子『兄の終い』

作家・翻訳家の著者が亡くなった兄のため、死亡に伴う各種手続きを踏みながら、兄との確執やその人生等を考えるエッセイ。思ったより湿っぽさは無い。

兄の終い

兄の終い

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レイ=ブラッドベリ『華氏451度』

SFの古典。

J=R=R=トールキン『ホビットの冒険』

指輪物語を読もうと思い、その前日譚になる本書を読んだ。

J=R=R=トールキン『指輪物語』

本書を読んだ際はApple Booksの電子書籍が確認できたものの、Amazonに電子書籍は無かった。そのため、単行本を買い求めることになった。しかしながら、その後にKindleで発売された。更に2022年10月には訳文の一部を見直した最新版の文庫本と電子書籍が発売された。なお、最新版の追補編やシルマリルの物語は2023年春に刊行予定だという。

筒井康隆『旅のラゴス』

リーダビリティの高いファンタジー小説。本書内での時間的な経過は長いものの、物語自体はトントン拍子に進む。

安田峰俊『境界の民 難民、遺民、抵抗者。国と国の境界線に立つ人々』

著者のルポは基本的に面白い。

稲垣諭『絶滅へようこそ 「終わり」からはじめる哲学入門』

久しぶりに哲学の本を読み、面白いと思った。終章の村上春樹論が特に面白い。

村上春樹『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』

前傾書の村上春樹論を読み、著者のネズミ三部作、もしくはヒツジ四部作を読み直した。

栗原裕一郎(編著)『村上春樹の100曲』

村上春樹の著作を読んだ後に読むと大変良い。

ジョン=コルベット『フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き』

音楽の聴き方が変わった。今まではブルートゥースのイヤホンで適当に聴き流していたところ、ヘッドホンをパソコンに繋いで聴いている。そして言葉にする。当然、集中力が必要だ。単純に一曲一曲に向き合う根気がいる。聴いた音楽全てにできることではない。気が付くと違うことを考え、楽曲が数曲進んでしまっていることもある。しかしながら、きちんと聴いて言葉にした成果は嬉しいものである。

アイリス=オーウェンス『 アフター・クロード』

国書刊行会のドーキーアーカイヴの一冊。わきまえない女性の言動を面白おかしく読む内に、言動自体は唯の相手ありきのものだと判り、一気に転落していく様子が正に地獄巡り。

ライオネル=ホワイト『気狂いピエロ』

ゴダールの映画「気狂いピエロ」の原作。

ロバート=A=ハイライン『夏への扉』

SFの古典。

ユリア=エブナー『ゴーイング・ダーク 12の過激主義組織潜入ルポ』

現代の地獄巡り。つまり、我々は既に地獄にいる、と言うのは比喩になり、過激主義者たちはカジュアルに人々の支持を取り付ける戦略を取っている。

藤原学思『Qを追う 陰謀論集団の正体』

朝日新聞記者が陰謀論Qアノンを取材した連載を書籍化したもの。

ジョナサン=ゴットシャル『ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する』

本書は人は物語によって物事を理解する性質がある都合上、物語の影響から抜け出すことができないことを指摘したものである。物語の力が陰謀論を生み出しているのではないのか?そういった疑念を持ち、本書を手に取った次第である。

綿野恵太『みんな政治でバカになる』

脳内には「直観システム」と「推論システム」という異なる認知システムがあり、更に様々なバイアスがあるため、政治的にバカな発言をしてしまうという。本書は吉本隆明や認知科学や進化心理学等を参照した評論である。

2022年の映像

今年観た映像作品は以下の通り。

新機動戦記ガンダムW

昨年末から勢いで鑑賞を始めたガンダムW。リアルタイムで一部鑑賞、コミックボンボンを購読していたため、ざっくりと内容を把握しているつもりだったが、敵方の内紛など、内容は複雑、更に続編の小説(未読)では火星のテラフォーミングまで行き着く、射程の長い作品だった。

新機動戦記ガンダムW Blu-ray Box 2

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ターンエーガンダム

改めて振り返ると牧歌的な風景、登場人物の柔らかなデザイン、物語の展開等、何か御伽噺のような美しさがあるように思う。

SHIROBAKO

精神的に落ち込んだ際に友人に勧められて観た。そして終盤の23話を観て号泣した。

ロード・オブ・ザ・リング

指輪物語の読破後に観た。主人公の道中の風景が素晴らしい。

シン・ウルトラマン

今年唯一劇場で観た作品。シン・ゴジラの精神的続編とも言える。ウルトラマンならではのゆっくりとした展開は手に汗握る展開とは言い難いとも思うが、CGとウルトラマンと禍威獣のヌルヌルとした戦いやSF設定等で満足感は高い。

ウルトラマン

シン・ウルトラマンを観るにあたり鑑賞。途中にシン・ウルトラマンを観て最終話に至った。当時の特有の空気や遅さがあり、シン・ウルトラマンはこういった部分も取り入れていると思われ、おそらく、それが批判されているのだとも思う。なお、実相寺昭雄が監督している話は独特なカメラワーク等があり、少し印象が異なって、これもまた面白い。

ウルトラQ

ウルトラマンより更に前の作品があたるということは知っていたものの、これまでは観ることは無かった。なお、総天然色版で観た。怪獣や怪奇もの等、バラエティが豊富。

ロストシティ

コメディなアドベンチャー。ダニエル=ラドクリフが怪演。ブラッド=ピットはチョイ役で活躍。今時アドベンチャーかと思いきや非常に現代的なテーマを扱った作品になる。

ファブル

漫画を読んだ後に鑑賞。大立ち回りがあり、伝説の暗殺者という感じはしないものの、各登場人物の好演により、面白い作品になっている。

天気の子

星を追う子ども

雲の向こう、約束の場所

彼女と彼女の猫

ほしのこえ

新海誠監督作品「すずめの戸締まり」を観るにあたり、「天気の子」、「星を追う子ども」、「雲の向こう、約束の場所」、「彼女と彼女の猫」、「ほしのこえ」を観た。なお、未だ「すずめの戸締まり」を観るに至っていない。新海誠が自らの作品で同じテーマを繰り返しながら商業的な成功を手に入れたことを知った。

2022年の音楽

今年、何度も聴き、印象に残っている作品は以下の通り。

Robert Glasper『Black Radio II』

「Black Superhero』のピアノとリズムを聞き続けた。
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Shuta Hiraki『univocal』

残響と音の緩急

Keith Jarrett『The Melody At Night, With You』

演奏の速さと間に慰められた。

Takuro Okada『Betsu No Jikan』

絶妙にコントロールされている全体の静謐な質感は驚嘆に値する。

2022年12月の音楽

Takuro Okada『Betsu No Jikan』


Shuta Hirak『A Wanderer』


sakanatsuri『currents』


Sachi Kobayashi『Magic Spell』

2022年の漫画

2022年に読んだ漫画は以下の通りになる。
こうやって並べるとファンタジーが多いと思う。

猪熊ことり『婚活バトルフィールド37』1~2巻

トイアンナ氏がTwitterで勧めていたことをきっかけに読んだ。題名や表紙が良い。題名の通り、婚活が物語の軸になっている。身につまされることがあるものの、主人公のユーモアやたくましさが読んでいて清々しい。

アサイ『木根さんの1人でキネマ』 9巻

8巻は裁判映画、シン・エヴェンゲリヲン劇場版、ハリー・ポッターシリーズ等が話題になる。

絹田村子『数学であそぼ。』1~8巻

京都の名門、吉田大学理学部に入学した驚異の記憶力を持つ秀才の横辺は、大学の高度な数学を理解できず挫折、留年の果てに友人たちの協力を得て数学に向き合って行く。本編では大学院に進学するところまで進んでいる。主人公の数学に悪戦苦闘する様子が面白い。また、同級生たちが鋭いツッコミや失敗が面白い。同級生の世見子の恋愛話が割りと好き。

川原正敏(原作)、甲斐とうしろう(漫画)『修羅の紋』4~5巻

オーリンの試練を終えたムツ。仲間とはぐれて傭兵国家スッパァレタに辿り着く。ムツとファングとビミは入隊試験を受け、兵たちとの戦いを始める…初読した際はちょっとスベってないかと思ったものの、陸奥の業と性格を絡めて面白くなっている。

山田鐘人(原作)、アベツカサ(漫画) 『葬送のフリーレン』7~9巻

主に魔法使いの一級試験の終盤、一級魔法使いゲナウとメトーデとの北部高原の魔族討伐、七崩賢の黄金郷のマハトとの戦いが描かれる。一級試験で出会ったゲナウ、メトーデ、エーデル、デンケンが再登場。その他の単話もしみじみ良い。

wako『サチコと神ねこ様』7巻

サチコの検診と子宮筋腫の発覚、産婦人科医冨岡先生が登場。また、サチコを心配する神ねこ様が尾崎を訪ね、神様になった経緯が明かされる。

藤本タツキ『ルックバック』『さよなら絵梨』

短編。今更読んで衝撃を受けた。未読の人はまず『ルックバック』から読んで欲しい。

三浦建太郎『ベルセルク』40~41巻

作者の死後、作品が継続されることになった。今後も続刊を楽しみに待ちたい。

サライネス『ストロベリー』

サライネスの旧作を読む。完結済み。

ナガノ『MOGUMOGU食べ歩きくま』1巻

Twitterで公開され、アニメも放送されている『ちいかわ』にハマっている。そこで、その他の作品を読もうと思い、本書を手に取った。自分で作った弁当を山頂で食べたいと思い、二度目の高尾山の登頂を目指すあたり、非常に凝り性な作者だと思った。

サライネス『誰も知らんがな』1巻

サライネスの最新作。東京の高級ホテルで働いていた主人公が実家の旅館を継ぐ話。やはり、作者が描くどこか気の抜けたユーモアは唯一無二だと思う。

松尾諭(原作)、勝田文(漫画)『拾われた男』上下巻

松尾諭の自伝『拾われた男』の勝田文による漫画。完結済み。松尾諭が事務所に所属する経緯の偶然さ等に驚嘆した。また、兄との関係等、皆、色々と背負って生きているのだとしみじみと判る。なお、私は勝田文の作品がとても好きなので今後も新作を待ちたいと思っている。

カミムラ晋作『黒と誠~本の雑誌を創った男たち~』1巻

本の雑誌社の創立等に関わった椎名誠と目黒考二を主人公にした漫画。椎名誠の自伝的作品等で本の雑誌社の創立等に関してざっくりと把握していたものの、本書は椎名誠や目黒考二の著書や取材を下に、二人の出会いやその後の関係性が明らかにされていて面白い。

岩本ナオ『マロニエ王国の七人の騎士』7巻

七人の騎士の一人ハラペコと料理人コレットの運命や如何に。また、宰相の甥であるジャスティス君の成長が嬉しい。今後、七人の騎士の一人である獣使いが再登場するのだろうか?

2022年12月24日/DARK SOULS REMASTERED

『DARK SOULS REMASTERED』の一周目を終えた。
総プレイ時間は113.4時間。なお、プレイを再開する際に一度ニューゲームから始めている。
また、解除した実績は41個の内、33個になる。
脳筋プレイのため、呪術、魔術、奇跡は使用していないし、集めてもいない。友人によれば、スタミナを使用しない魔術にアドバンテージがあるとのことだった。
死にゲーだけあり、ステージやボスに何度も挑戦して達成した喜びは代え難いものだった。特にDLCエリアのボスが面白く、黒竜カラミットは尻尾切りを含めて非常にやりがいがあった。一方、山羊頭のデーモンや混沌の苗床は割りとストレスが多かった。
印象に残っているNPCはカタリナ騎士ジークマイヤーになる。ユーモアや共闘のイベントが良かった。なお、序盤は亡者の状態でNPCの侵入が無いことを知らず(死に過ぎてそれどころでは無かったこともあるが)、1回目と2回めのカークや人喰いミルドレッドとは戦っていない。
ストーリーはぼんやりと把握している。ネット上の考察に負うところが多かったものの、間接的に示された情報から物語を想像するのは面白かった。