メディアと自民党

西田亮介著「メディアと自民党」を読んだ。

私が何を思ってこの本書を手に取ったのかは3年前になるためすっかり忘れてしまったが、本書は題名の通り、メディアと自民党の関係を解説した本である。例えば、ある国政選挙の際、自民党は世耕弘成を中心にメディア対策を蓄積して内製化しており、選挙では各候補者に配られたiPadには毎日演説の際にネタ等が提供されていたという。

現在の自民党のメディア戦力はどのようになっているのか考える時、ファッション誌と自民党のコレボレーション、自民党の#自民党2019プロジェクト、首相のInstagram等に話題に挙がったことが記憶に新しい。また、他党では国会議員がYou tubeを開設していることも珍しくは無くなったように思う。これらは政治に対するイメージを刷新するのには有効であると思われるが、イメージ戦略が先行し、その内実が蔑ろにされている気もする。実際のところはどうなのだろうか?

時折り、友人や同僚たちと政治の話をすることがある。例えば、同年代の同僚と選挙の話になったことがある。ちょうど選挙の時期だったのだろう。同僚は「選挙に行っても仕方が無い。選挙に行って何か変わることがありますか?」という。確かに何かが変わったという認識をミクロ的な観点から得られたことは無いような気がする。私は同僚の話に適当に相槌を打った。最近、その同年代の同僚が新居を購入した。しかしながら、増税前の家電の購入等はしなかったという。また、奥さんがスーパーの野菜の値段を細かくチェックしているともいう。そういった話を聞きながら、ミクロ的ではなくマクロ的な観点から見れば、選挙に行っていれば消費税が増税されることは無かったのではないか、眉唾ではあるが野菜の値段を気にすることも無かったのではないかと思いがよぎる。

メディアと自民党 (角川新書)

メディアと自民党 (角川新書)