2019年1月1日/いつでも、どこでも、だれとでも

新年早々、友人からメールが届き何かと思ったら福引でNintendo Switchを二千円で購入することができたらしい。

早朝、久しぶりにランニングをした。スローペースで川沿いをなぞっていると、住宅街から雑煮の匂いが届くと共に朝日が昇った。2019年初の普段と変わらない朝日だった。体調が良かったこともあり、長めに走っていたところ、草履と短パンを着用した男性の快走を目撃した。参勤交代か忍者か?等と思ったが草履やサンダルを履いて走るトレーニングがあるらしい。

大晦日、友人の帰郷に合わせてそば屋に出向いた。神田で概ね2時間程の列に並んだ後の熱燗は最高だと思う。肴に天種と鴨肉を食したが、鴨肉の濃厚さに少し驚いた。備えられた白髪ネギと共に食べると濃厚さが消え、香草の効果を思い知る。その後、せいろうそばとかけそばを食べた。そばの良し悪しは判断できなかったものの、そばつゆが程良い加減で七味を引き立てていた。その後、喫茶店を2店舗周った。2時間の列に並んでいる間に今年の概ねの出来事を話し終えていた。友人は年末の2日程をスーパーファミコンミニの超魔界村に費やしていたことは事前のメールで知っていた。その話を聞き、俺はスマートフォンで超魔界村のプレイ動画を眺めた…

Title:超官能魔界村
「これがおれの超魔界村だっ!!」
アーサーはパンツを脱ぐと怒張したそれを姫に晒した。
「あぁ、アーサー、まだ魔界は滅んでいなかったのね」
姫は指の隙間からアーサーのそれを盗み見ていた。
「さあ、姫よ、その腕輪でおれの魔界を治めるのだ」
姫は腕輪を屹立したそれに嵌め込もうとしたものの、怒張した先端は腕輪を通そうとしなかった。姫は恥じらいを見せること無く、袋を丹念に撫でてそれを宥めるとすかさずリングを根元に押し込んだ。
「こっ、これは?」
血流を押し留められたそれはいよいよいきり勃ちアーサーの意思とは関係無しに屹立した。
「これがリングの力よ」
姫は勝ち誇るように微笑み、屹立したそれを握ったのだった…

仕事納め後に喫茶店に赴いたところ、店主がPeter Brötzmann「Solo」(FMP360)を掛けた。悲鳴もしくは叫び声と共に始まったプレイに思わず驚き、他の客はどう思ったのだろうか考え、笑ってしまった。その他にはJoachim Kühn Trio「From Time to Time Free」、Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes「ASTRAL TRAVELING」を聴く。あともう1枚、デトロイトの作品を聴いたものの、アルバム名を忘れてしまった。

仕事納めの際、代表取締役の今年の総括の言葉に対して社員から今後の展望に関する質問が相次ぎ、例年とは異なる展開になった。代表取締役は状況説明をした上で今年の早い段階で対策を示すという。この会社の問題は管理職間の意思疎通が希薄であることに起因すると思われるのだが、そういった事に関する言及は無かった。その後、近隣の魚屋の仕出弁当を美味しく頂いた。刺し身は美味い。特に最近は鰹が美味いと感じるようになった。そして父は大の鰹好きだったことを思い出した。血は争えないのか等と考えてみたが、そもそも鰹は美味く大抵の人が好きだろうと思う。

Twitterで小川一水の天冥の標の新刊が出ると知り本屋に赴いたものの見当たらない。どうやら発売日前に本屋に来てしまったらしい。その後、再度本屋に赴き晴れて新刊を手に入れることができた。しかしながら、既刊の内容を忘れていることもあり、なかなか読み進めることができていない。

電車の中で子どもたちがNintendo Switchを興じていた。身体を様々な方向に向けていたため、ジャイロセンサーが付いているのだろう。ゲームに興じる子供の姿を向かいに座る女性とその子どもが視線に入れた後、外したことに気が付く。そういえば、公園でラジコンを操る子どもを羨ましそうに見守る子どもを見掛けたばかりだったことを思い出す。

朝の出勤時に駅前で区議会議員が政治広報を配っていた。定期的に見掛けるのは共産党の議員、無所属の区民派の議員である。基本的に共産党の政治広報は受け取らないが、無所属の区民派の議員の政治広報は特別養護老人ホームの増設等、仕事柄興味がある話題が多いため受け取るようにしている。そんななか、珍しく無所属の保守系の議員が政治広報を配っていたため受け取った。その政治広報によれば、区議会議員の定数削減条例を提出した結果、否決されたため今後も各会派に周知徹底を促すという。

大学付属病院に赴いた。以前にも訪問した場所だが、近隣には大学が多く駅から学生と共に歩くこととなる。以前は午前中の早い時間に訪れたものの、今回は午後の遅い時間の訪れたため待合室で学生を多く見掛けることになった。どうやら医師―学生にとっては教授なり講師になるのだろう―に対して年末の予定やレポートの期限等を確認しているらしい。今後、彼らの多くが医師になると考えれば感慨深いが巷で見掛ける学生となんら変わりは無い。よくよく眺めてみれば診察室の向こうで忙しなく働く医師たちも若々しい印象を受ける。医師の書類の作成を待っていると医師が突然吹き出した。側で雑談する若い医師たちの話につられてしまったらしい。書類を受け取り病院を出ると既に外は暗くなっていた。