2018年1月10日/新本格ミステリー・ダーティハリー・三連休

綾辻行人の館シリーズを読み進めている。現在は第四作目「人形館の殺人」まで読み進めた。「人形館の殺人」において、梅沢事件なる説明があり、史実かと思いネットを検索したところ、島田荘司の「占星術殺人事件」が元ネタであることが判った。あとがきを読んだところ、ミステリーファンのための挿話らしい。この後、「占星術殺人事件」を読むことが決まった。

仕事柄、柄でもない場所に行き、事務職の管理職に胡散臭そうな目つきで見られることが多々ある。それは仕方無いことである。そこでヘマをやらかすと、それはもうあげつらってその場を離れるまで馬鹿にされてしまう。

三連休をひたすら眠り、腰を痛めながらダーティハリーシリーズを全て観終えた。父親が酒の肴にヘラヘラしながら観ており、その横でぼんやりと観ていたものである。改めて観ると、ダーティハリーことハリー=キャラハンはまともであり、作品の中怠みは逆に心地良いものであった。ハリー=キャラハンは自らの仕事について「新しい秩序が生まれるまで必要」と言った趣旨を説明している。おそらく新しい秩序は生まれなかったのではないか、「ノーカントリー」のようにコイントスのルールが世の秩序になってしまったのではないか。「グラン・トリノ」のように拳銃を捨てることになったのは、多分に後ろ向きな姿勢の中で生まれた希望なのではないかと思う。