2017年10月21日/投票の前に

私が住む自治体の選挙区は、希望の党の候補者が立候補しており、野党共闘が成立していない。そのため、自民党、希望の党、立憲民主党、共産党、無所属と投票先だけは豊富にある。週刊誌の記事を斜め読みしたところ、自民党の候補者の当選が見込まれており、次点が希望の党の候補者になっていた。過去の選挙結果の得票数に鑑みると、候補者が乱立している状況において、自民党の候補者の当選が確実だと言えるのではないかと思われた。加えて、選挙の終盤情勢によれば、与党は300議席を獲得する見込みだとも言う。私は与党を支持しないものの、経済政策に関しては、現政権の功績と方向性は認めるべきだと思っている。問題なのは、与党内や野党に現政権以上の経済政策が望めないことだ。

職場でパソコンの前に張り付いていると、外から選挙の候補者の街宣車の声が聞こえてくる。「結構うるさいな」「そうですね」と社員たちが苦笑いをしている。

けものの新譜『めたもるシティ』を聴いたところ、表題曲「めたもるセブン」に感情を掻き立てられた。今を生かされているという所与を「時が私を選んだようです」と表現し、現在/2017年と近い将来に対する不安と期待を丁寧に描いていると思う。

仕事を終えて一服するために喫茶店に入った。喫煙席に座ったにも関わらず、女性客に囲まれる形になった。どうやらランチタイムということらしい。煙草を吸いたいと思うものの、両隣の女性客のテーブルの上を眺めると、灰皿は置かれていない。弱ったなと思いながら、煙草の箱をテーブルの上に置き、ガラス越しのパチンコ店の真赤な看板と人の往来を眺めた。