2017年7月5日/台風一過

あさりよしとおの宇宙家族カールビンソンとるくるくを読み終える。リスのター君の布団叩きに笑ってしまった。

筒井康隆の馬の首風雲録、おれの血は地人の血、パプリカを読み終える。どうも筒井康隆の小説は自らのリビドーを認識させられるところがあり、読みながら悶々とする事が多い。

仕事に飽き、都議会の候補先を眺めてみた。基本的に皆50歳以上、告示用に撮影された写真はポスターのように加工もされておらず、皆年相応の皮膚の張りと艶である。正直、候補先は無いと思っていたのだが、気になる候補者を見つける事が出来た。

高校時代からの友人と大学時代からの友人にアフロ田中の主人公田中宏に似ていると指摘されることがある。正直不本意であるが「俺は何時まで性欲に振り回されなければならないのだろう?」といった思考回路が似通っているという。なるほど、その指摘は的を得ているかもしれない。また、友人達は気遣って指摘しないのだろうが、職を転々としているという来歴などの影響もあるのだろう。とはいえ、アフロ田中は時折立読みで斜め読みする程度の認識である。しかも似通った思考回路の主人公の物語を読むという行為は自らの追体験でしかないと読まない理由を考えてしまう。

確かに性欲に振り回されているのは間違いは無く、俺の日々の疲れは自慰行為によるところが多くを負っていると思う。

女性の小さな膝を可愛らしいと思ったが、今までそんな事は一切考えた事は無かった。

母から連絡が有り、病気で都内に通院する事になったという。甲状腺の不調との事で、こうやって要支援、要介護度を認定されて行くのだろうなと思い、近い将来を憂いたくなる。

仕事中、スラックスの尻の部分が裂ける事態に陥る。やはり、ジム通いが滞り、太ったのだと思う。しかし、そんな事より当座の危機をどのように乗り越えるのかが問題だ。ガムテープを内側に貼ったり、ホチキスで留める処置は上手くいかず、仕方無くダプルクリップで誤魔化す事にした。さっさと帰宅しようとした時に限ってこうなってしまう。

痩せた母親から家族の近況を聞きながら、その端々に表れる不満の色にウンザリし、自分は一人で暮らす事に慣れ過ぎたのかもしれないと思う。どうやら母は義理の息子達に何か思うところがあるらしい。

スーツを買いに出掛ける。スーツを割引にする為にクレジットカードを作る必要があるというのだからウンザリしてしまう。全く馬鹿げた仕組みだと思う。

都議選の結果を眺めながら、色々思うところがあるのだが、感想は後にする。

最近、結局のところ、物事に対して確たる考えが無く、自らの論理の帰結で何か考えるという事が稀、端的に言えば無く、あらゆる結論から都合の良いものを選んでいるに過ぎないのではないかと思うに至る。

スピリッツはアイアムヒーローが終わって以来読んでいないのだが、ふと思い立ってアフロ田中を読んだところ、この主人公がお前だと言われれば、否定する事は無いと思った。