2017年6月1日/1ヶ月間

杖をついた夫婦とその家族が電車に乗り込んでくると、隣の青年が立ち上がり、座席を譲った。「直ぐ降りますので。」と断られ、再度青年は座席に座り直す。私は何も出来ず、ただそのやり取りを眺めているだけだった。

嘔吐物に塗れた青年が電車の座席に座り眠っている。嘔吐物特有の酸味が鼻に付く。

駅構内で嘔吐物を前にベンチに座り込んで介抱されている男性がいる。

柳広司のジョーカー・シリーズを三作目まで読み終える。どうやらアニメ化・漫画化している作品らしい。スパイ達の匿名性が非常に気に入っている。

フィリップ=K=ディックの高い城の男を読み終える。ユダヤ人の妻とイタリア人のやり取りに何が描写されているのか判らず、二度読み直した。

深町秋生のバッドカンパニーを読み終える。小粋な短編集だった。

小田朋美のグッバイブルーを聴く。北へで「陣痛かもしれない」との歌詞に鳥肌が立ち、マリーアントワネットのうたでありふれた罪悪感が想起される。

隣に座った女性がフランスの地方名が記された書類を読み込んでいる。どうやらワイン教室からの帰りらしい。その地方特有の土に含まれた成分が葡萄に与える影響が記載されている。

友人の勧めで進撃の巨人を読み始める。今、丁度、キリの良いところらしい。数巻程読み、何故、人間が巨人を進撃する話らしいのに、巨人が進撃するというタイトルなのか、おぼろげに判った。
この漫画の単行本の構成は、主人公の同期のメンバーが多く紹介されており、巨人から身を守るために造られたとされる壁の中での謎解きという点で、推理小説の傾向が見受けられるのではないかと思った。

進撃の巨人を既刊まで読み終えた。推理小説の段階が終わったらしい。また、進撃の巨人というタイトルの意味はこれから明かされるらしい。

喫茶店に入ると、午前中の為か、高齢者が多い。介護老人福祉施設、介護老人保健施設、短期入所生活介護、通所介護施設といった施設を出入りするようになり、巷で見掛ける高齢者に対する視線が、特に日常の生活動作に対して、変わったように思う。