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2015年11月2日~2015年11月8日

雑記(2014.3.11~)

沖縄。山の中腹に温泉が湧いたという。老人たちがぶつくさ言いながら温泉の周りにたむろしていた。温泉に向かわなければ、境内で人力車を見つけ、それに乗り込み鳥居を潜り抜ける。近くに居た守衛は「境内で運転するとは。」と呟いた。

目覚めると外から雨音が聞こえた。

駅前で男性が車の後部座席から降りた。忘れ物に気が付き振り返るも、車は既に発車していた。車を降りる際、確認しなかったのだろうかと思いながら、改札前で財布と定期券を忘れた事に気がついた。自宅を出る前に確認しなかったのだ。

少し風はあったものの陽射しは暖かかった。銀行に家賃を振り込みがてら散歩する事にした。

公園に向かう。トラックでの練習を終えたウインドブレーカーに着込んだ若者たちとすれ違った。

小埜涼子の Alternate Flash Heads を聴いている。これも購読しているブログで知ったものだが、九十九の数秒から一分程のトラックが収録されているもので、聴き方は一から九十九まで順に聴くのも良し、ランダム再生で九十九の九十九乗という殆ど違う曲順で聴く事も可能になっている。ランダム再生でアルバムリピートにすれば、激しく息を乱した永遠とか無限とか言った存在を意識してしまう。

人の出入りの無い公園で猫たちが思いのままに過ごしている。

鳩が逃げて行く。

若い男女が横を通り過ぎて行く。

ランナーが横を通り過ぎて行く。

若い男女と小さな子どもがベンチに座り昼食を取っている。

校庭で部活動に勤しむ高校生を見掛ける。

ベンチに座り談笑する中年の女性や酒盛を始めた老人たちを見掛ける。

鳩に餌をやる老人を見掛ける。

吉田野乃子を聴き、師事しているというジョン=ゾーンの Angelus Novus を改めて聴いた。調べてみると一九九〇年代の作品になり、オーケストラによる現代音楽が展開されている。題名はパウル=クレーの新しい天使を意識したものかもしれない。

子どもがおもむろに走り出し、自転車が向こうからやってきた事に気がついた母親は慌てて子どもを取り押さえる。耳許で母親は何か言うものの、子どもはまるで聴く耳をもたず、手足はばたつかせている。

新築されたマンションを見て周る。工事が始まったばかりの場所の柵には杭打ち工事中とある。また別の場所では、各棟の仮設物に囲まれたコンクリートから掘削機が音を立て、誘導員が棟から棟を自転車で移動していた。

自宅にて瓶ビールを開けて飲む。酔いは意外にも回ってこない。ワインであれば新酒が出荷される時期でもある。

目の前に高校生の男女が立っている。ギターを抱えたニキビ面の男の子と制服とあいまって地味な色合いに染まった女の子は笑顔で何やら話している。男の子の首から下がった自宅の鍵や女の子の履く白いソックスは、二人のあどけなさを物語るようで気恥ずかしくなった。

はじめの一歩を読んだところ、最後の最後で逆転劇が用意されていた。

電気シェーバー片手に歩いている中年の男性を見掛けた。

「で、結局殺れなかった。そういう事だろう。」脳波計が激しく揺れ、端末から機械的な音声が流れ始めた。「サイショカラブソウシテイルカノウセイヲ伝えナカッタのはソチラダロう。」端末が認識精度を上げ始めた。「シカシ奴ハシロウトだ。ケンジュウデヨイところをワザワザシュリュウダンまで投ゲテキタ。ジッセン経験は無いんだろう?」「公式には無いらしい。しかし、まあ実際のところはわからんよ。東京で参戦していたかもしれない。お前さんと同じように。」この言葉を聞くと端末は沈黙を守った。二〇三六年、憲法改正とこれに伴う自衛隊から日本軍への再編成が全国で反対集会が繰り広げられるなか決議された。これに伴い革新勢力と一部の自衛隊は連合組織として共同声明を発表、同時刻、上野駅・東京駅・品川駅・新宿駅で爆発が起こった。政府はこれらをテロと呼び、連合組織の関与をほのめかした。これに対し連合組織は政府を非難したものの、関与自体は否定出来なかった。実際、組織としてまとまりに欠けた連合組織の一部が爆発事件を関与した事を表明した。慌てた連合組織は先鋭化グループとの分離を宣言する一方、先鋭化グループは武力闘争の継続を宣言、一部の自衛隊はこれに同調し武力行使に出た。一部の自衛隊は基地内部で鎮圧されたが、既に緊急非常事態が宣言された首都に潜入していた自衛隊員と先鋭化グループは、事実上の日本軍と約二週間の戦いを繰り広げた。勿論、戦力差は明らかで大規模戦闘は初日のみ、殆どは離散したテロリストの追跡に費やされた。一方、自衛隊内部では先鋭化グループの関与を疑われた隊員の私刑自衛隊各基地内部での戦闘、これらから逃れる為の隊員の大量離脱が起きた。第三次秘密保護法を盾に政府は正式にその数を明らかにしておらず、またメディアも自衛隊から日本軍への再編の影響もあって正確な数字を示せなかったものの、その数は数千人に上ると言われていた。今回の標的である牧島成吾も公式な記録は自衛隊員だったニ〇三六年から消えており、間違い無くこれらのテロ、通称「十一月事件」で獣道に人生を踏み外した事が伺えた。参考資料では革新勢力への関与が仄めかされている程度だったが、わざわざ日本軍が非正式に与党後援組織の非公認自警団に殺害を依頼するのだから、足がつかないようにしなければならない理由があるはずだった。それを把握した上で日本軍に恩を売り、主導権を握らなければならない。この為に物件九十八号こと東京大規模戦闘でただ一人四肢損壊で生き残った男を見届け人として派遣したのだ。しかし結果はご覧の通り、暗殺者は殺され、見届け人は顔を弾き飛ばされ、予め身体に移植した脳を回収出来ただけだった。武装していたところをみれば、日本軍子飼いの非公式メンバーだった線が濃厚だろう。日本軍への裏切り、若しくは駒として切り捨てられたのか。どちらにしても、ただ殺す訳にはいかないというのが自警団の判断だった。

帰り道、ウインドウ越しに中年の男性と若い男女が二人で食事を取っているのを見掛ける。仕事付き合いか、それとも親密な関係なのか、端からは判りようが無い。

アルカジー&ボリス=ストルガツキートロイカ物語を読み終える。バージョンの異なる同タイトルの作品が二編収録されており、やっとストルガツキー兄弟の現代のお伽話から抜け出せる事になった。

寒くなって身動きを取りづらくなってしまった。結局一日中布団の中にいた。

重い腰を上げて友人が勤めるワイナリーの新酒の注文をした。とりあえず残り少ない今年に楽しみをつくる事が出来たと思う。

新たな本を開くと古本の為か栞が落ちた。手に取ると富士ゼロックスのもので若き日の松岡修造がサーブを打たんとしており「青春がしごとです。」とある。昔から熱かった訳である。

ジムのモニターにて全日本テニスシングル男子決勝添田豪対内山靖崇を眺める。内山の攻めのサーブ、粘りのラリーには驚かされるが、これに応えて添田も粘りを見せる。結果としてかなり見応えのある試合だった。優勝した内山に賜杯を渡す女性が、やけに品格が高いものの堅苦しい笑顔だった。調べてみると皇族である眞子内親王だった。続けてTOTOジャパンクラシックを眺める。最終ホールを十六アンダーで終えたアンジェラ=スタンフォード、アン=ソンジュ、李知姫のプレーオフ。アンジェラ=スタンフォードとアン=ソンジュは攻めのアプローチを見せたが、一枚上手だったのはアン=ソンジュだった。

小埜涼子の Undine を聴いている。一.五倍速タルカスの印象がどうしても強いのは十五分もある曲を見事な編曲で飽きさせず聴かせてくれるからだろう。あと早く演奏する事で曲が五分位短くなっている事も重要だ。どうしたって長ければ、集中に間隙が生じてしまうのだから。