読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

2015年6月29日~2015年7月5日

雑に作業着に身を包んだ中年の男性が隣に座った。腰に結んだ上着、紺色のTシャツから漂う乾いた汗の臭い。薄汚れた鞄から文庫本を取り出し背表紙の紹介文をじっと眺めている。本を裏返すと澁澤龍彦の夢の宇宙誌〈コスモグラフィアファンタスティカ〉とある。不釣り合いだなと思いつつどのように歳を取ってどのような仕事をして生活をしているかは判りようが無いのだと思い直す。変わらず本だけは読み続けているのだろうか。

無駄な残業を終え事務所を出ると客先に出向いていた年長の社員よりメンチカツの差し入れを頂く。袋に入ったメンチカツは何も言わずただ黙って食されるのを待っている。指でつまんで三口程で平らげる。油の残り香と共に夜道を歩く。

月末を終え、電車に乗ると隣に立った若い男女が人目を憚らずじゃれ合っている。それを横目に、ガラスに反射した自分の姿が浮かび上がる。男は腕組みした手に黒い鞄を掛け、仕切り直してこちらを見つめている。

ふと今まで仕事を辞めて来たのはその場で積み重ねて来た自分を許せず消すしか無かったからなのだと思った。自己嫌悪の対象が自らの一部分である事を意識的にか無意識的なのか判っていたのは幸いだった。

時間は不可逆だからこそ諦められ慰められ救われている。

カップヌードルのパスタを食べたが既存のインスタントのパスタと変わり無い。お湯を捨てるので量がカップヌードルより少なく感じる。

混雑の為に電車が遅延していると言う。

真夜中に目を覚ます。外から雨音が聴こえる。空瓶を集めゴミ置場に赴く。寝静まった住宅街は雨に濡れ光を反射させている。

マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観た。最高だった。

コングレス未来学会議を観た。内容は良いのだがラストには納得がいかない。

ジムで珍しく人と話す事になる。弓道の所作をしていたので思わず話し掛けたのだが、やはり高校時代に部活をしていたらしい。

ジムのモニターでHEROを眺める。映画化される為に再放送されているらしい。松たか子が美しいと思う。今となってはありのままの歌い手なのだろうか。こういう流行物の話は実に日記に向かない…

ジムを出ると雨が降っている。風が無く小雨なので影響は少ないはずだった。帰りにスーパーに寄ると時折ジムで、また朝の通勤で見掛ける妙齢の女性を見掛ける。髪型がいつもと違う為に見違えてしまう。

延々とパソコンの前に座り作業を続けた。

朝スーパーに出掛けると誤ってサンダルを履いた足を水溜まりに突っ込んでしまう。