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『イスラム国の正体』『イスラム国の衝撃』『イスラム国とは何か』

読書

国枝昌樹著『イスラム国の正体』、池内恵著『イスラム国の衝撃』、常岡浩介著(聞き手高世仁)『イスラム国とは何か』を読んだ。
上記三冊は日本人が人質となり殺害された後に読んだものである。この事件の経過は主に『イスラム国の衝撃』の著者のブログを参照していた。その後断片的な情報を整理する必要があると判断、『イスラム国の正体』と『イスラム国の衝撃』を読んだ。その後、以前から興味を持っていた著者の『イスラム国とは何か』を読んだ。まず『イスラム国の正体』を読み基礎的な情報を整理する事が出来た。上記三冊とも基本的な事項については認識の違いは無いと思われるが、イスラム国の行動理念や思想を知りたければ『イスラム国の衝撃』を読む必要があるだろう。終末思想やジ・ハード論等の分析は非常に参考になる。また現在のシリア内戦やイスラム国の義勇兵等についてに知りたければ『イスラム国とは何か』を読むと良いと思う。
その後、以前から本棚の肥やしにしていた岩波文庫の『コーラン』を読み進めているが捗らない。
以下、非常に印象に残った『イスラム国とは何か』を引用して本記事の結びとする。

彼らは社会の差別の構造をじつに冷徹に見ていました。
あるチェチェン人の若者は、「おまえ、フランスに行ったことある?」「行ったよ」「おまえな、五年前のフランスと今では、まったく別の国だよ」という言い方をしました。「確かに、おれも五年前はよかった気がする。今はもうあいつらは、移民は人間じゃないぐらいにしか思っていない」というのです。
差別されるなかで、自分の居場所ははたしてここなのか、と疑問が募っていくようです。
しかし、ヨーロッパも国によって相当違います。たとえば、ノルウェーにいるアフガニスタンの友人は、「ノルウェーはいいところだ」といいます。彼はノルウェー国籍も取りました。彼の与えられている家や周辺の生活も見せてもらいましたが、近くに、ソマリアパレスチナの難民もいっしょに生活し、商店で働いているなど地元に溶け込んでいるのです。また政府からお金をもらい、ノルウェー語を五年間無償で勉強させてもらえるなど、政府が難民として入ってきた人を自国の人材として生かすため、きちんと社会参加のために投資をしているのです。
デンマークに逃れているチェチェン司令官にも会いにいったことがあります。彼のところも、やはりデンマーク語を勉強させてもらい、子どもたちは、地元のボクシングクラブで大活躍しているといいます。
パレスチナ人、黒人の移民とデンマーク人が地域でいっしょにそのクラブに属して活動していました。いかにも楽しそうでした。
シリアでは、英国から来た義勇兵にも会いました。
英国から来た移民の話は興味深いものでした。彼は、フランスやドイツの悪口をいう義勇兵がいるなかで、「英国は違うんだよ。英国人は、とてつもなくプライドが高く、紳士たるもの、『ヘイトスピーチを吐くほど、おれたちは落ちてない』と言う。だから、ロンドンでは、アルカーイダのモスクも自由に運営されている」と。そのうえで、「ただし、それは差別がないということではなく、多分あいつらは、心の中ではだれよりも強い差別意識を持っているのだけど、それをおくびにも出さない」ともいっていました。「彼らは、フランス人をばかにしていて、『あいつらは、教養がないからヘイトスピーチを平気で吐く』」と。
常岡浩介,高世仁著(2015)『イスラム国とは何か』旬報社

イスラム国の正体 (朝日新書)

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イスラム国の正体

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イスラーム国の衝撃 (文春新書)

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イスラーム国の衝撃 (文春新書)

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イスラム国とは何か

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