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2015年6月15日~2015年6月21日

スタニワフ=レフのソラリスを読み進める。食後、二時間程寝入ってしまった為に夜に眠れなくなってしまう。諦めて更に本を読み進め、切りの良いところで本を置く。既に空が明るみ始め、鳥の囀りが聞こえている。

ため息しか出ない。

余りにも馬鹿らしいので仕事を休もうかと思ったが考え直して会社に向かう。

中年男性と女性の他愛も無いやり取りが表示されたスマートフォンのディスプレイ。

夕方の公園では専門学校の学生達が席を陣取っている。その横で煙草を吸ってみるものの不味い。

事故で電車が遅れ、満員電車に乗り込む気にもなれず、ベンチでスタニワフ=レフのソラリスを読み進める。物語は終盤を迎え、主人公はおそらくソラリスの海が精神に介入した結果であろう悪夢に見舞われていた。

ピアノの美しい旋律を聴いている時、鍵盤を叩く指を忘れている。それは自動演奏が当然になった世の中だからなのか、想像力に欠けていたからなのか、おそらく後者なのだろう。楽器を演奏しようとも思わず、只々音楽を聴き流している事は今も昔も変わりは無い。

イヤフォンのノイズキャンセラを起動させると喫茶店は静まり返り音楽しか聴こえ無くなった。

朝礼を終え、机で書類の処理をしながら怒りが込み上げてどうしようも無い。呆れて誤魔化す事も出来ない感情の衝動を抑えられない。

スタニワフ=レフのソラリスを読み終える。主人公がソラリスのミモイドに降り立ち、ゲル状の海で遊び、飽きられて物語は終わる。

自らで満足しなければならない。他人に求めて埋め合わせる事は決して出来ない。

昼食に本を買いに出掛け、その横の喫茶店に入る。二階の窓の外から路上を行き交う人々を眺める。有線放送からFly Me To The Moonと三月の水が流れた。

雨が静かに多く降っている。

家の扉を開けようとすると胸ポケットからiPhoneが落ちる。これで二度目の事だったが、広いあげるとディスプレイが割れている。しかし怒りも失望も湧いて来ない。まだ保証期間だったはずだとデータのバックアップを取ってさっさと寝た。

ディスプレイの割れは保証期間であっても有料修理らしい。この修理費用があれば食費にもなった、国書刊行会の本が二冊買えた、そもそも月末まで持つのか?そんな事を考え始め気分が沈んだ。修理されたiPhoneを触る気にもなれない。

ジムのモニターで野球と体操を眺める。

雨が上がっていた。

アパート前の一軒家から漏れ聴こえる家族の何気無い会話はどこか呑気で親しみを覚える。遠い昔に似たような経験をしたのかもしれない。