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左巻キ式ラストリゾート

海猫沢めろん著『左巻キ式ラストリゾート』を読んだ。
友人から渡された本の一冊。このまま後二冊も続く。好い加減にして欲しい。まずあらすじを確認してみよう。

目覚めた僕は記憶を無くし、12人の少女たちが暮らす見知らぬ学園にいた。僕の覚醒と時を同じくし、外部を喪失した学園では、トーチイーターと名乗る犯人による強姦事件が連鎖的に起こる。次々と餌食になる少女たち。犯人は誰なのか、この閉鎖された学園は何なのか―そして、僕はいったい誰なのか…。
「BOOK」データベースより。

本書をまずめくると「ひぎぃ」とか快感のむせび泣きなのか悲鳴なのかどちらともつかない言葉が並んでいる。主人公は強姦事件を解決すべく、12人の少女たちと強姦を再現するというかたちで官能小説のようにセックスをし続ける。そんななか哲学的な問答が登場人物たちによって交わされる。

男のベルトを手間取りながら解く。ズボンを膝先まで脱がしたところで下着のゴムに手を掛けたまま膨らんだ部分に鼻を擦りつけた。「エッチな匂いがするね」笑いながら頬で撫で唇を当てた。摩擦と笑いに興奮したのか男は下着に掛けた指に手を伸ばし下に降ろさせる。「我慢出来ないんだ」陰毛に隠れたペニスが下着から飛び出す。しかし些かペニスが小さい。男は短小だった。短小のペニスを初めて見る。おそらく男の様子からこれが勃起した状態なのだろう。親指程度しか無い。男の視線を無視しパンツからペニスと睾丸を取り出しそのまま顔を押し付ける。「あったかい」そう言いながら男を仰ぎ見る。男は嬉しそうなを顔をした。そのまま生い茂った陰毛を避け小さなペニスの先に唇に挟み音を立ててキスをする。そして舌で亀頭を上から下へと撫でる。するとペニスの先から苦い愛液が滴り出す。そのままペニスの根本まで口に含み舌を動かす。どうやら短小のペニスに戸惑った事はごまかせただろう。亀頭を加えて唇で何度も摩擦を加えていると男は少し呻いた後、私に覆い被さり荒々しく服を脱がし始めた。果たして短小のペニスで私は感じる事が出来るのだろうか。男はこれまでこんなペニスで女性を悦ばせる事が出来たのだろうか。

女はペルトを手間取りながら解き始めた。このまごついた動きは演技なのだろうか。スボンを脱がし下着に顔を押し付けている。女は「エッチな匂いがするね」と言った。おそらく彼女は下着の膨らみが些か小さい事に気が付いただろう。早くこの短小のペニスを見せたい。下着の上からの愛撫が続く。女が下着に掛けた指を下に降ろさせる。女は「我慢が出来ないんだ」と言うが、そんな事は無く期待を裏切りたいだけだった。下着から短小のペニスが飛び出す。女の視線はペニスに向いてこちら見ない。驚いているのだろう。大抵の女がそうだった。この女のその中の大勢の一人に過ぎない。どの様に驚きを隠すのだろう。女はそのまま下腹部に顔を押し当てて「あったかい」と言いこちらの様子を伺った。思わずその台詞に笑ってしまう。女は型通りのフェラチオを始めた。劣情による興奮がペニスの先から我慢汁が滲ませる。早く女の中に入りたい。感じたフリをするだろうが、その実入った事も判らないだろう。女に覆い被さり服を剥いでいく。女が目を細めながらこちらを見ているのが判る。それを無視し下着に手を掛ける。

そしてメタ視点によってそれが読者の欲望だった事が明白になっていく。そのような話だったと思う。