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2014年10月24日

曇りだ。午前七時を越えていても慌てる気力も無い。寒くなり眠りが深くなっている。

浴室に置かれたシャンプーのボトルの並びを眺めながらそれを平面上の一つの絵に過ぎないと考えてみても奥行きを感じてしまう。そもそもそれが絵であったとしても奥行きを感じてしまう。思い込む事はなかなか難しい。

自宅を出るとよく見掛ける小学生二人組と全く違う方向へ向かう小学生がいる。二人組の小学生は振り返って彼を見送る。実際、小学校の学区や学校の入学手続きを知らない俺は詳細を掴めない。

座席に座ると隣に座った女性がスーツの裾の上に座る。ふと座り心地を気にしたのか裾を避ける。手に持った紙には広告代理店の系列会社の名前が見て取れる。

はち切れんばかりの腹を突き出し吊革に吊られたサラリーマン。現代の磔刑、などと冗談が頭を掠めたが、イスラム原理主義者が西洋人の首を切る二十一世紀に於いて、磔刑があったとしても不思議では無い。但し聖性が得られるかは別として。

肩に力が入っている事に気がつく。そんなものは必要無いのだと息を吐く。

飲み会に誘われ断る事が出来なかった。それが腹立たしい。そしてそんな事で腹立たしい思いをしている事が更に腹立たしい。またそんな事で腹立たしい思いをしている事が更に腹立たしい思いをしている事が更に腹立たしい。これを何時までも繰り返すと荒野に辿り着くと思う。

肝心の飲み会は腹立たしいので事務所を一番に出て待つ。ビールを飲む気はしないので後から来た同僚と冷やしトマトで水を一杯、二杯。関西から出張している社員も来たのだがチャラい割に年齢も子どもが二人もいる事を知り驚く。