2014年6月12日

本を読みながら寝てしまい、深夜に起きた。一服して眠り、午前六時に起きるもまた眠ってしまい、布団から出たのは午前七時過ぎ。シャワーを浴び、着替え、煙草の箱を空にして自宅を出る。雨、雨、雨。膝下に雨が染み込む。

自宅でシャワーを浴びていると玄関扉を激しく叩く音が聞こえる。浴室から出ると友人は誰かが来たという。隣室の中年女性が苦情を言いに来たのだと察する。窓を開けていたので目覚まし時計がうるさかったのだろう。自宅を出ると中年女性がいたので謝罪をするも酔っているのか曖昧な返事をする。そして尋ねられたのは「荷物が届いた時どうしている?」といったもので俺は宅急便であれば近所のコンビニで受け取るようにしていると伝える。どうやらそんな面倒な事をする気は無いらしく玄関前に受取BOXを据え付けるつもりらしい。自宅前の駐車場で親子連れが遊んでいる。子どもが勢い良く投げた石が一軒家の屋根に当たり大きな音を立てた。続いて俺は長野県にいるらしい。一通り山々を歩いたらしい俺は東京に戻るべく駅を目指す。駅には長蛇の列、新幹線なのか長距離バスの列なのか判らない。気がつくとバスの座席で眠りこけていた。隣に座った見知らぬ歳上の女性医師と俺は良い仲らしい。愛の言葉を耳許で囁く。前の座席では仕事に取り組む男性が二人、一人は今の職場、もう一人は以前の職場、が書類を交換し最終チェックをしている。バスが坂道を走ると視界が開け雪化粧の山々が見える。後ろの座席からカメラを持った友人がやって来て写真に収める。バスは高速道路を走っているのだが、白線は消え、端からコンクリートが欠けている。そんな悪路を運転手は速度を下げること無く走らせる。遂には舗装されていない場所を走り始めた。バスは飛び跳ね、何度も同じ場所をドリフトしながら回転し始めた。暴走しているらしい。

電車が遅れている。遅く起きた時に限って、という奴だ。そもそも電車が停止信号で何度も止まり駅に辿り着かない。乗り換えすれば遅延。こんなものだろう。有名企業の給与明細を眺めながらExcelに打ち込む。溜息が出る。そして仕事を辞めたくなる。しかしそんな事が言える立場では無い。朝エレベーターの前で先輩社員は「これからW杯だ。仕事そっちのけだ。totoも買った。」と息巻いている。残念ながら話を合わせる程の知識も無い。友人との観戦にも断りのメールを送る。気分は全く乗らない。

明日出来る仕事は明日に、上司が適当に見繕った仕事は上司に、飲み会の誘いは断り、雨上がりの帰り道を足早に歩く。