手塚昌明監督作品『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』を観た。
ゴジラを倒すにはマイクロブラックホールで消滅させるしか無い。ゴジラに上司を殺された対ゴジラ特殊自衛隊を演じる田中美里、マイクロマシン開発の天才を谷原章介が演じている。
ゴジラは一度日本に上陸した後、倒されなかった。そして東海村の原子力発電所が再度ゴジラに倒された後、国家は原子力発電を禁じ、水力・火力・風力/太陽光発電でこれを補った。しかしこれらは原子力発電には及ばずプラズマエネルギーによる発電を代替しようとするも、これもゴジラの標的となる。プラズマエネルギーも中性子が発生しこれがゴジラを引き付けるのだ。原子力発電所の発電力が、今となっては強調されているような気もするが当時の認識なら私も特に気にしていなかっただろう。この偽史における日本政府はゴジラという災害を避けるため原子力発電を放棄するという選択を取っている点で現実世界より賢くさえ見える。
エネルギー問題、ゴジラという災害に対する認識、これに対処しようとする女性自衛官や在野に下った天才の奮闘する姿は小気味良く結構楽しめる。あと通りすがりの男女がメガギラスに襲われるのだが、こういう理不尽な描写が結構好きである。
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