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港湾の光景

メモ

実家から帰り、転職サイトやハローワークであらかじめ目星をつけていた会社に履歴書を送った。
翌週には連絡があり、面接に向かう事になった。
横浜まで赴き、面接をした。面接を待つ間、会議室の窓から広がる東京湾の眺めがなかなか良かった。
帰りがてら港方面に向けてカメラを向けて撮影する。海に続く河川敷沿いに並んだベンチでは老人が日向ぼっこをしている。その周りは鳩がうろついている。駅前ではサーカス団が公演しており、テントに向かって長い列が出来ていた。
終わった面接について考えるが、ああいう感じにしかならなかったのだと諦念のような納得を独りする。
電車に乗れば、中年の男性が通勤バッグを膝の上に乗せ缶ビールを飲んでいる。赤ら顔の男性は缶ビールを座席下の床に置くと鞄から文庫本を取り出して読み始める。
どういった仕事をしている人なのだろう。そう携帯端末に入力すると友人たちは「生活保護を受給しているのだろう」とすぐさま返事がつぶやかれる。
まさか、あの様子はきっと会社勤めだ、夜勤明けなのだろう。でも友人の言う通りなのかもしれない。
面接をした会社から採用の連絡が入った。何気なくポストを確認すると履歴書を送ったもう一社からの不採用の返事が届いていた。
とりあえずまた働く事が出来ると安心すると同時にもう次はないのだろうなとも思う。先の事は誰にも判らないのだろうと他人事のように思えば幾分か楽になれるのだけど、どうにもそういう言い方もよろしくないかなと思う程度に。

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