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井の頭公園

メモ

離職した事により保険証が必要になったので役所を尋ねる。我ながら呆れるのだが仕事を辞めるのは初めてではない。記憶を便りに国民健康保険の手続きが出来る課に行き、呼ばれるのを待つ。受付の向こうに座る職員を眺めながら、なぜあのように私は仕事が出来ないのか、なぜ役所の職員にならなかったのかとふと思う。その答えは公務員採用試験が面倒だからだと、すぐに答えが出る。
「資格喪失証明書は?」「誰かの扶養に入る予定は?」「こちらの書類の必要部分にご記入をお願いします」「身分を確認出来るものは?」
質問を遮るように用意した書類を出し、提示し、記入する。
役場を出て散歩がてら井の頭公園に行くことにした。
昼食を取っていなかったので駅前のラーメン屋に入る。カウンター席に座ると後ろの四人席には私服を来た若い男性たちが楽しそうに話している。
ラーメン屋で何をそんなに話す事があるのだろう。携帯端末を眺めながらラーメンを待つ。
脂の浮いたラーメンをすすりながら、横に座ったサラリーマンがラーメン屋特集をしている雑誌を眺めているのが判る。
ラーメン屋を出て井の頭公園を目指す。商店街を抜け公園に入り、ぼんやりと歩く。
国学院久我山」と記名されたナイロン製のジャージを羽織りランニングする高校生たちを目で追いながら、高校生の時に部活の練習試合か何かで見掛けた事があったなと思い出す。
池に向かって伸びた樹々と葉の落ちた木立、噴水を眺めながら歩を進める。
この公園で何もする事は無い。判っていた事を改めて思い溜息をつく。そう、何もする事など無い。
遠回りして帰ろうと井の頭線で帰る事にした。
電車の中、暖房と陽射しでぼんやりとしていた。子どもを抱いた父母、子どもが何か言い父母が笑っている。



uniqlo cm この頃のUNIQLOの物語と共に語る広告は素晴らしい。熊木杏里の唄もとても良い。UNIQLOは今となってはブラック企業と揶揄されるようになってしまったが、井の頭公園といえば私はこの広告を思い出す。

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