『ファイト・クラブ』を観た。
今まで観なかった不思議。石鹸云々の話は聞いた事はあった。しかし、物語の核心について友人たちから漏れ伝わった事は無かった。友人たちは誠実だと思う。それ以上にこの作品に私自身が興味を持たなかったという事なのだろうが。たまたま会社の昼休みに哲学者の國分功一郎氏が好きな作品として挙げている事をスマートフォンで知り、そう言えば観た事無いと会社帰りにレンタルショップから借りて観た。
自動車会社でリコール調査の業務を行い、自室を北欧家具で揃えている男が不眠症に悩んでいる。男は難病の自助グループに複数通い、泣く事によって安眠を得るようになる。しかし自身同様、複数の自助グループに通う女性を発見する。彼女は自助グループに通う事で暇の解消と無料のコーヒーを得ていたのだった。彼女の登場により、また眠れなくなった彼は仕事帰りの飛行機の中で、石鹸を売り「爆弾にもなる」と語る男と出会い…という物語。
冒頭、シナプスから始まるオープニングのスタイリッシュさ、『ドラゴン・タトゥーの女』もそうだったが、デビッド=フィンチャーは昔からこういうオープニングを演出する人だと知った。
この主人公の男の事を「判ってしまう」のがこの映画のツボなのだろう。
物語は思わぬ展開を迎えるのだが、とても面白かったというしかない。
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