『ソーシャル・ネットワーク』

ソーシャル・ネットワーク』を観た。
デビッド=フィンチャー監督作品、ある友人の言葉を借りれば『ドラゴン・タトゥーの女』のラストと共に、この監督が今描きたいものが判る」との事で、確かに『ドラゴン・タトゥーの女』の主人公が独り立ち尽くす姿と、本作の主人公マーク=ザッカーバーグがPCのモニターに立ち上げられたフェイスブックを眺める姿は重なる部分が―キレすぎる二人が手に入れられるものと、また別に手に入らないものを知るという姿―観客は、孤独と、自身がただの凡人である事実に胸をなで下ろす事になるのではないか。俺はいつもそう感じる凡夫なのだけど。

物語はフェイスブックの成功の過程と、その過程で発生した2つの訴訟を描く。
冒頭、主人公が彼女から別れを告げられ、足早に夜の大学構内の寮に戻る姿が好き。
主人公のまくしたてる話しぶりは見ていてウンザリさせれらる。名門クラブに入る栄誉とか、いまいち日本人には馴染みの無い話が話題が重要に描かれていて、ふーんという感じである。面白いのはソーシャル・ネットワークという題名ではありながら、主人公の交友関係であり、意外にもそのクローズドな人間関係が強調されているところだ…と思ったが、そもそもフェイスブックというのは、人間関係をネット上に可視化しているという話であり、当たり前の事だった。

でもフェイスブックは使いながら結構しんどいサービスというか、どうなっていくのだろうか。その辺、全く知らないのだけど。