『ぼのぼの』の登場人物は動物である。彼らは漫画に登場することによって言語を操り、二足歩行をする。この漫画のキャラクターとして登場するがゆえ*1に、彼らは自らの行いや考えを反省し討論を交わす。そしてその討論の内容は、動物らしく生きること、もしくは動物らしくない行動(理性?)についてである。これが『ぼのぼの』の魅力の一つだと思うのだが…。
この動物でありながら、二足歩行をして、言語を操る動物…それは正に人間のことだ。つまりこれは動物に模した人間の物語なんだろう。この結論は、このように遠回りしないでもわかることだが。ちなみにこの結論は単行本22巻までを読んでの考えである。
- 作者: いがらしみきお
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2003/02/27
- メディア: コミック
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*1:漫画に登場させるがゆえに言語の使用、二足歩行になる、というのが正解なんだろうけど…。