匂い

夜中ぼんやりとテレビを観ていたら、人の未来を予見する女性が紹介されていた。その人は匂いを感じて未来を予見するようである(予言ではなく予見という言葉を使っていた)。
その予見を面白いのは匂いで感じるという点だ。思い出したのはいつぞや本多好孝の本を読んだ時、まさに匂いがキーワードになっているものがあった。それによれば匂いは記憶に重要につながっているそうで、ある匂いを感じてフッと記憶がよみがえったりするそうだ。キンモクセイの匂いをかいで自分の家のトイレを思い出すような…(ここで美しいエピソードがある人は素敵だなと思います)。個人的には匂いより音楽聴いているとそのとき読んでた本やら漫画を思いだしたりする、ということはある。
上記の小説ではもとあった記憶を呼び起こすものとして、匂いを取り上げているから、予見という能力とは違うものなのかもしれない。ただ視覚、イメージによらない能力がなんとなく新鮮で面白いと思いました。