雑記(2014.3.11~)

2015年11月30日~2015年12月6日

椎名誠について調べていると、ネット上に公式の文学館があり、目黒考二と共に全著作を振り返るという企画があった。まずSF三部作及び読んだ記憶のある私小説について読んでいった。著者自身、忘れている作品があったりするのはご愛嬌だが、旧知の間柄の二人…

2015年11月23日~2015年11月29日

掃除をしたのだが一向に終わる気配が無い。台所を主に取り掛かったのだが、長年住み暮らした生活感は消えなかった。とんかつ屋で熱燗で日本酒を飲む。通しで味噌田楽とこんにゃくが出る。ラジオから流れるのはのど自慢だがよく鐘が鳴る。参加者の嬉々とした…

2015年11月16日~2015年11月22日

中年の男性がスマートフォンでアプリを起動させて「うんち」と入力して送信するのを垣間見てしまった。ちょっとした事でも簡単にやり取り出来る訳だから勿論内容もどうにでもなり得てしまう。Sugadairo piano solo at velvetsun を聴いている。ピアノの旋律…

2015年11月9日~2015年11月15日

雨が降っている。おかげで蒸し暑く、電車の中で額に汗を流している。汗、労働の対価、輝き。なんてこった、俺が本を読んでいる間にあいつは女と寝ていた。全く取り返しがつかない事になってしまった。なんてこった、俺が女と寝ている間にあいつは本を読んで…

2015年11月2日~2015年11月8日

沖縄。山の中腹に温泉が湧いたという。老人たちがぶつくさ言いながら温泉の周りにたむろしていた。温泉に向かわなければ、境内で人力車を見つけ、それに乗り込み鳥居を潜り抜ける。近くに居た守衛は「境内で運転するとは。」と呟いた。目覚めると外から雨音…

2015年10月26日~2015年11月1日

スエットに着替えパソコンを眺めていると首筋に何かが這っているようだった。半信半疑で首筋を二度叩くと、手の平にバラバラになった大きな蟻の死骸があった。思わず声を挙げるが、おそらく洗濯物を取り込んだ時、そのまま家に迎え入れたのだろう。イスラム…

2015年10月19日~2015年10月25日

制服を着た子どもが満員電車に乗り込んで来た。後ろに下がった女性を懐で受け止める羽目になった。子どもは周りを顧みずソフトカバーの本を貪り読んでいる。坊主頭越しに頁に彩られた紋様が目に入る。ファンタジー小説でも読んでいるのだろう。自分が本を自…

2015年10月12日~2015年10月18日

外は雨だった。わざわざ出張までしてやる事が他愛も無いものだった。日々小間使いだと吹っ切れているつもりだが、忙しなく働く人々の横では、さすがに情け無さくらい感じるべきだろう。年長の社員共に作業に従事しながら尋ねてみる。「あんまり効率的では無…

2015年10月5日〜2015年10月11日

スガダイローの刃文を聴いている。蓮の花が美しい。ピアノは単純にその音色だけで美しい。「帰ってたんだ。」夫はそれだけ言うと鞄を持って午前七時前に家を出て行った。もう、会話はこれ以上は起こるべくも無い。トーストを齧り八時前に自宅を出る。通勤に…

2015年9月28日~2015年10月4日

琵琶湖でドライブしてバーベキューをする夢を見た。「人間に疲れヤギになった男」というニュースを目にしていたのだが、また外国の変人かと無視していた。どうやら「ゼロからトースターを作ってみた」、文庫版では改題された「ゼロからトースターを作ってみ…

2015年9月21日~2015年9月27日

ブレードランナーを観たところ、大変感銘を受けた。これが初めての鑑賞ではないのだが、やっと作品のディテールを読み込めるようになったという事だろう。そもそも当初の鑑賞は中学生か高校生の頃まで遡る。おそらく何らかの媒体で評判が良い事を知ったのだ…

2015年9月14日~2015年9月20日

連日の勤務の為か、早朝目覚めてしまう。早めに自宅を出るとヒールを履いた女性は小走りに、その横を両手に鞄を持った男性が歩く。例えばこの男性がスーツを脱いだ無職になっても、二人の関係は続くのだろうか…経済力は重要だ、そんな結論しか出ない。リクル…

2015年9月7日~2015年9月13日

吉田一郎不可触世界のあぱんだを聴く。自宅を出ると目の前に若い男女が傘を差しながら歩いている。東京で生きる事に救われていると考えてみた。果たしてそうだろうか。高校生がだらしなく鞄を肩に掛け追い抜いて行った。確かに片田舎にいれば何かと窮屈な思…

2015年8月31日~2015年9月6日

霧雨程度の雨だと気がつき傘を畳むと、電線から滴る水滴がこめかみに落ちた。雨がもたらしたのは蒸し暑さだった。流されるがままにたどり着いた場所で得た出会いも、研鑽の上にたどり着いた場所で得た出会いも、共に等価だと気がついた。朝、制服姿の学生を…

2015年8月24日~2015年8月30日

外は意外にも涼しかった。自宅から百メートル程歩いたところでベルトを締め忘れた事に気がついた。来た道を引き返す。女性が着ているポロシャツがおそらくそのまま会社のユニフォームだった。エンジニアらしい。若い男女の睦まじい様を眺める。耳許で流れる…

2015年8月17日~2015年8月23日

隣に立っている十代の女性が捲る単語カードに目をやると poison とあった。なぜ俺が見た時に限って、という思いが拭えない。客先に向かう途中、須藤元気を見掛ける。たぶん、あれは須藤元気だと思うのだが、別段感動も無く、興味が無いという事がよく判った…

2015年8月10日~2015年8月16日

雨が降るという予報が出ている。よく見れば路面が濡れている。電車の乗客が明らかに少ない。世間はお盆休みという事らしい。思わずため息を吐きたくなる。洗濯物を干した後、着替えていると汗が噴き出した。駅に着く頃には汗塗れになり、我ながら呆れてしま…

2015年8月3日~2015年8月9日

夜、台所の電気を点けていた為か、蝉が窓の外で鳴く。電池が切れかかったのか如く、鳴き声が弱まっていく。ここで鳴いている場合で無いだろう、何よりうるさい。窓を叩くと格子に止まっていた蝉はビビッと鳴き、飛び立った。目の前に Juice=Juice のミュー…

2015年7月27日~2015年8月2日

早めに目覚めジーンズを洗い干す。遠くから猫の鳴き声、一軒家から女子高生が自転車で出掛ける物音が聴こえる。着替えて自宅を出る。一気に汗が噴き出る。駅構内の入口で手を繋いだ男女を見掛け正気かと思う。スタニワフ=レフの完全なる真空を読み終え、群…

2015年7月22日~2015年7月26日

友人がアパートの草刈りに参加していると同年代の男性と親しくなった。彼はポジティブ心理学なるものを信奉しており、いざ話し始めると発言を解釈して「要するに自信が無いって事ですよね?」等と応え友人を苛立たせた。ある時、自宅に何人かの友人を呼び飲…

2015年7月13日~2015年7月21日

朝早く起き洗濯物を干した。雨戸を開けると塀の上の猫がこちら見つめていた。外は暑く、隣に座った男性から校庭を走って汗と砂に塗れたかのような臭いがした。仕事の合間にパソコンでニュースを眺めていると大きな地震があり、また任天堂の岩田聡が亡くなっ…

2015年7月6日~2015年7月12日

思いの外、早く目覚めたので洗濯をする。外は雨、おそらく洗濯物は部屋干ししても乾かないだろう。サーキュレーターでも買えば良いのだろうが、一度部屋から外に落として以来、買うのを躊躇っている。足早に雨の中を駆ける女性。丈の短い長靴を履いているよ…

2015年6月29日~2015年7月5日

雑に作業着に身を包んだ中年の男性が隣に座った。腰に結んだ上着、紺色のTシャツから漂う乾いた汗の臭い。薄汚れた鞄から文庫本を取り出し背表紙の紹介文をじっと眺めている。本を裏返すと澁澤龍彦の夢の宇宙誌〈コスモグラフィアファンタスティカ〉とある。…

2015年6月22日~2015年6月28日

以前通っていた総合病院に赴いたものの、二年振りだった為に受付で弾かれてしまう。事務員によれば紹介状が無ければ三千円掛かってしまうという。決して安いお金では無いと思い、別の病院に赴く事にする。しかし近くに病院があったところで気軽に利用出来な…

2015年6月15日~2015年6月21日

スタニワフ=レフのソラリスを読み進める。食後、二時間程寝入ってしまった為に夜に眠れなくなってしまう。諦めて更に本を読み進め、切りの良いところで本を置く。既に空が明るみ始め、鳥の囀りが聞こえている。ため息しか出ない。余りにも馬鹿らしいので仕…

2015年6月8日~2015年6月14日

真夜中、コンビニに赴くと赤子を抱えた女性と男性が買い物をしていた。女性は男性を待ってこの時間まで起きていたのだろうか。子どもがいるからこそ、この時間まで起きていたのだろうか?「覇気が感じられないけど。」「そんなもの無いですよ。」「そもそも…

2015年6月1日~2015年6月7日

朝から洗濯をした後、スタニワフ=レムの泰平ヨンの未来学会議を読み進める。二階から男女がアイドルについて語り合い、眺めているであろう動画の音声が聴こえて来る。二人の漏れ聞こえて来る会話から、付き合っている訳では無いにも関わらず一晩を共にして…

2015年5月25日~2015年5月31日

早起きの為に朝焼けを眺める事になる。タイムラインを眺めればマジックタイムだと言う。確かに細かい事はどうでも良くなる美しさがある。もちろん、その程度の悩みでしか無いのだが。好い加減、上着は必要無い。自らが異邦人になったかのような異国情緒を感…

2015年5月18日~2015年5月24日

髭を剃ったところ、できものごと剃り落としてうんざりしている。長い髪をした女性が体勢を保つ為にドアの窓に左手を添える。その左手の薬指に指輪が見え、納得しながらそんな事を気にしている自分が馬鹿らしいと思う。上司の思いつきの発言に我慢が出来ず反…

2015年5月11日~2015年5月17日

何度か言及したネットで炎上した保守系議員が駅前で挨拶をしている。彼は今回の選挙で得票数を下から数えて二、三番目で当選を果たしている。ひたすら他人の作った書類の正誤を確認している。平野啓一郎のマチネの終わりにの連載を読むのが日課となった。こ…