雑記(2014.3.11~)

2019年8月19日/蒸気の波に行きつ戻りつ航海リゾート

木澤佐登志著「ニック・ランドと反動主義」で取り上げられていたVaporwave(ヴェイバーウェイブ)に興味を持ち、Bandcampを漁っている。この夏の暑さと体調悪化に適当な音楽を探していたのだが、ただのノスタルジア、適度な雑多さ、平面的な音響…聴き手に求…

2019年8月15日/愚直なドラムスと立ち尽くす中年

公共施設前の路上で立ち尽くす中年の夏。8月半ばの午後9時過ぎの電車に乗り込むと虫取り網を座席の下に置いた少年と母親を見掛ける。そういえば休日の朝方にも公園で虫取り網を持った少年と母親が樹々を眺めていた。子どもが虫取りをしたいと言えば、虫取り…

2019年5月11日/冷静な生活

令和元年5月1日、皇居周辺の路上で警察車両を目にする。職場で仕事をしている間に夜となった。雨は昼頃から翌日の深夜まで降り続けたようだった。友人の喫茶店に赴く。帰宅中、電車内で子どもが大いに泣いていた。高尾駅のホームの照明に虫が群がっている。…

2019年5月8日/珈琲と東山梨

友人が開業した珈琲店に赴く。開店日は令和元年5月1日である。仕事であれば車や特急を利用するところだが、せっかくの休みである事や予算を考え、以前と同様に新宿から京王線と中央本線を利用した。なお、新宿から中央本線を利用するより京王線を利用した方…

2019年4月30日/平静な生活

ジムのサウナで眺めた民放の天気予報によれば明日は雨になるらしい。気象予報士は天気は平成から令和のように変わるものでは無く、今日の続きなのだという趣旨をおどけて述べた。天気だけでは無く、おおよそのことは年号の変更では変わりはしないはずである…

2019年3月23日/春、3月の地下迷宮

小川一水の天冥の標の最終巻を読み終える。長い物語の余韻に浸っている。スマートフォンの広告で知った、花黒子の駆除人を読み終える。漫画版の淡々とした内容が面白かったため原作の小説を読む事にした。小説家になろうというサイトに掲載された作品を読む…

2019年3月12日/8年後の3月11日

仕事の用事を済ませる事を理由に自宅をいつもより少しだけ遅く出る。小雨が降っており、傘を差すか迷い、往来に出た人々の様子を眺め、傘を差さない事に決める。駅を出て雨風に吹かれながら大通りを渡り、病院を目指す。書類の記入を終え、事務員の書類の決…

2019年3月10日/天王星が牡牛座へ

Apple Musicを始めて今まで金銭的な事情で聴いていなかった作品を聴いている。仕事を終えバスを待つ。たまたま暖かい日だったためコートを脱ぐ。バス停前のコミュニティセンターから多くの女性が出て来る。男性の姿は無い。平日の日中にコミュニティセンター…

2019年1月1日/いつでも、どこでも、だれとでも

新年早々、友人からメールが届き何かと思ったら福引でNintendo Switchを二千円で購入することができたらしい。早朝、久しぶりにランニングをした。スローペースで川沿いをなぞっていると、住宅街から雑煮の匂いが届くと共に朝日が昇った。2019年初の普段と変…

2018年12月23日/ヤクザ・警察・即興・宇宙・大久保の界隈

孤狼の血を観た。ヤクザと警察の過剰なバイオレンスを期待していたものの、あくまで警察ものの作品だと感じた。暴力に物足りなさを感じるのはアウトレイジの影響でフィクションの暴力を観る事に慣らされてしまったせいかもしれない。仕事の合間に喫茶店に赴…

2018年11月3日/投企

電車の車両を移動している際にドアが開いているにも関わらずドアを開けようという意識だけが先行した結果、ドアを閉めるという自体に陥り、透明なガラスに体当たりをする結果になった。 人はドアに付いた突起物をドアノブと認識して自然とドアを開ける事がで…

2018年9月24日/ホモ・ルーデンス

深町秋生の「インジョーカー」は外国人技能実習生の問題を扱っている。一方、ジェームズ=モンタギューの「億万長者サッカークラブ」は中東の出稼ぎ労働者のカファラ制度を取り上げている。どちらも現代の奴隷制度と言われている。 ふと、古代ギリシアの哲学…

2018年8月20日/如才無い故に所在無い

マンションに挟まれた古びた一軒家。モルタルの壁には共産党のポスターが掲示されている。 以前、一軒家の主と思われる老人がスーツに身を包み片手にノートパソコンを持った男性に熱心に声を掛けられていた。土地の売買の交渉だろう。元は一軒家の一階には工…

2018年7月1日/直接には関係せず影響を及ぼす

ふと空を見上げると雲の合間の月が眩しい。梅雨が明けた翌日の夕方、ランニングに出掛けると蝉の鳴き声が聴こえた。駅のベンチの前で横になる男性と、男性を囲む警察官を車窓越しに垣間見る。平野啓一郎の『ある男』を読み終える。長編ではあるが前作の『マ…

2018年6月17日/印象

学校で学んだ文学作品で印象に残るのは、山月記の他に夏の葬列が挙げられる。 中学校の選択科目の授業で教師が取り上げたのが、山川方男の夏の葬列だった。授業は時間を掛けて精読するというより、読んだ感想を語り合うものだったと記憶している。当時、何を…

2018年5月20日/変身譚

死ぬこと以外に人間を辞める方法を考えると、山月記における李徴は虎になれて良かったのではないか。李徴の不幸は虎になった後、人間として意識を保っていたことである。人間として意識を保っていたのは、物語が成立するための要請であり、李徴が人間であっ…

2018年4月30日/変身譚

「気が付くと(省略)既に虎となっていた。自分は初め眼を信じなかった。次に、これは夢に違いないと考えた。夢の中で、これは夢だぞと知っているような夢を、自分はそれまでに見たことがあったから。どうしても夢でないと悟らねばならなかった時、自分は茫…

2018年4月18日/春の功罪

オレンジ色の夕陽が沈もうとしている。しかしながら、茨城県の片道一車線の高速道路の渋滞に巻き込まれている状況のため、余り完璧なロケーションでは無い。美しいと感じるのは自らの慰めのためでは無いかと思われた。オレンジ色の夕陽が美しいのは孤絶して…

2018年3月2日/オーバードライブ(所持金の下限)

午後11時、残業からの帰りにデジタルサイネージで戯れる石原さとみをぼんやりと眺める。何を話しているのかとスマートフォンを取り出して広告の動画を視聴したところ、石原さとみが東京マラソンの選手を応援する言葉を考え、画面越しに頑張ってと声を掛けて…

2018年2月7日/出会い系

コンビニでIQOS本体が販売されていたため、購入する。ちなみにIQOSはフィリップモリスが販売しており、煙草のブランドはマルボロになる。煙草を燃焼させると香ばしいシナモンスティックのような匂いがあり、不味いし臭いというのが第一印象であった。また、…

2018年1月10日/新本格ミステリー・ダーティハリー・三連休

綾辻行人の館シリーズを読み進めている。現在は第四作目「人形館の殺人」まで読み進めた。「人形館の殺人」において、梅沢事件なる説明があり、史実かと思いネットを検索したところ、島田荘司の「占星術殺人事件」が元ネタであることが判った。あとがきを読…

2018年1月2日/年の瀬の光景と新年の行動

乗り換えた電車で女性が座席に横になって眠っている。以前にも同じような光景を見たことがあったなと思う。今年で約10kgの体重の上昇があったため、上司と共に年末に向けて減量を目標にしていたのだが三日坊主となり、体重が約3kg増えるという残念な結果にな…

2017年12月24日/肖像の人類学的解析によりそのルーツは霊長類としてのボノボ

乗るべき電車を間違えた事に気がつき、電車を乗り換える。最近全く運動していないこともあり、息が上がる。腹周りに付いた贅肉は手で掴める程ある。バスを降りるべき停車場に間違い無く降りたものの、目的地は川の向こう側にあった。印刷した経路図に目的地…

2017年11月20日/現代ギリシャのデフォルトと海上保険に関する考察

アリストテレス=ソクラテス=オナシス。ギリシャ人の実業家にしてミリオネア、二十世紀の海運王。何も金持ちを羨んだりしたいって訳じゃない、そうじゃない。彼が成功と金と名誉を手に入れただけでなく、古代ギリシャの哲学者の名を二つも有していることに…

2017年10月21日/投票の前に

私が住む自治体の選挙区は、希望の党の候補者が立候補しており、野党共闘が成立していない。そのため、自民党、希望の党、立憲民主党、共産党、無所属と投票先だけは豊富にある。週刊誌の記事を斜め読みしたところ、自民党の候補者の当選が見込まれており、…

2017年10月8日/3ヶ月後

気が付けば十月となり、先の雑記から余りに時間が経ち過ぎていた。七月の三連休の初日に出勤し、面談相手に軽くあしらわれるのも仕事の内なのだから、溜め息が出るというものだ。座席の仕切りに寄り掛かった美しい長身の女性。花柄のロングスカートからすえ…

2017年7月5日/台風一過

あさりよしとおの宇宙家族カールビンソンとるくるくを読み終える。リスのター君の布団叩きに笑ってしまった。筒井康隆の馬の首風雲録、おれの血は地人の血、パプリカを読み終える。どうも筒井康隆の小説は自らのリビドーを認識させられるところがあり、読み…

2017年6月27日/ロイド眼鏡と赤いスーツ

日曜日の午後8時40分、赤坂見附駅で隣に座ったロイド眼鏡を掛けた女性が電車を降りようとし、又、席に戻った。 日曜日の午後8時45分、四ツ谷駅で複数人の中学生が電車に乗り込んできた。 日曜日の午後8時47分、四谷三丁目駅で複数の中学生とロイド眼鏡を掛け…

2017年6月14日/年の半ばの息継ぎ

ミッキーマウスに彩られたかりゆしウェアを着た大学生の男女が電車に乗り込んでくる。女性が席を探し、仕方無く私の隣に座り、男性が吊革を握り、態勢を崩す。「この格好恥ずかしいかな?上着着よう。変かな?」「ズボンに入れれば大丈夫じゃない?でも、別…

2017年6月1日/1ヶ月間

杖をついた夫婦とその家族が電車に乗り込んでくると、隣の青年が立ち上がり、座席を譲った。「直ぐ降りますので。」と断られ、再度青年は座席に座り直す。私は何も出来ず、ただそのやり取りを眺めているだけだった。嘔吐物に塗れた青年が電車の座席に座り眠…