2017年7月5日/台風一過

あさりよしとおの宇宙家族カールビンソンとるくるくを読み終える。宇宙家族カールビンソンのリスのター君の布団叩きに笑ってしまった。筒井康隆の馬の首風雲録、おれの血は地人の血、パプリカを読み終える。どうも筒井康隆の小説は自らのリビドーを認識させ…

2017年6月27日/ロイド眼鏡と赤いスーツ

日曜日の午後8時40分、赤坂見附駅で隣に座ったロイド眼鏡を掛けた女性が電車を降りようとし、又、席に戻った。 日曜日の午後8時45分、四ツ谷駅で複数人の中学生が電車に乗り込んできた。 日曜日の午後8時47分、四谷三丁目駅で複数の中学生とロイド眼鏡を掛け…

2017年6月14日/年の半ばの息継ぎ

ミッキーマウスに彩られたかりゆしウェアを着た大学生の男女が電車に乗り込んでくる。女性が席を探し、仕方無く私の隣に座り、男性が吊革を握り、態勢を崩す。「この格好恥ずかしいかな?上着着よう。変かな?」「ズボンに入れれば大丈夫じゃない?でも、別…

2017年6月1日/1ヶ月間

杖をついた夫婦とその家族が電車に乗り込んでくると、隣の青年が立ち上がり、座席を譲った。「直ぐ降りますので。」と断られ、再度青年は座席に座り直す。私は何も出来ず、ただそのやり取りを眺めているだけだった。嘔吐物に塗れた青年が電車の座席に座り眠…

2017年5月4日/情報量が多くても万能では無い

電車を千葉駅で乗り換える。随分と印象が変わったと思う。学生時代はふらふらしていたものだが、今となっては仕事の為に電車を乗り換える場所でしかない。一方的な主張をただ聴くしかない仕事というものもあるのだろう。残念ながら期待に添えそうも無い話だ…

2017年4月23日/海が見える市役所にて

電車に乗り込むと女性が座席に横になって眠っている。最初は無視していたが、周りの女性を訝しむ視線を見つけ、「もしかしたら死んでいるのでは?」と思い、女性を見ると鼻を擦っている。どうやら死んでいる訳では無いらしい。ホッとしてスマートフォンを眺…

2017年4月13日/New Chapter

以前、美しいと思った相模湖の夜景、よくよく考えてみると諏訪湖の誤りだった。雨の冷たさをしのぎながら過ごしている。新幹線の利用は何度やっても上手くいかない。切符を買ってから、改札を抜けるまでにいつも一手間掛かっている。どうにも北朝鮮の情勢の…

2017年4月8日/病院受診と石原さとみ

桜の開花に無感動な自分を発見し、コートを脱いだ女性の身体のラインに心をざわつかせる三十代の春。こうやって言葉にすると唯のスケベなおっさん、傍から見れば助平親父、エロ親父になったのだなぁと感慨深い。そんな思案の四季を一巡りして、やっと桜が美…

2017年4月4日/督促

年度末最後の平日の朝を走る。年度末最後の平日だからなのか、電車の進みがいつもより遅い、というのは言い訳で、そもそも自宅を出る時間が遅すぎたのだと思う。形式だけのタイムカードは無慈悲に午前九時一分と刻印される。息を整えたところで、事務員から…

2017年3月26日/ゼリーに鑑みる

相模湖の夜景が美しいと思う。しかし、それを分かち合う相手もおらず、運転中に視線が定まらなくなり、何とかパーキングエリアに逃げ込んだ身の上では、ちぐはぐな感想だとも思える。良く出張先を楽しむなどというが、そういう余裕は未だ得られていない。そ…

2017年3月20日/〆

赤ん坊の泣き声が車内に響く。 何とか官能小説の三冊目を読み終え、解放された気分でいる。三冊目は余りにも官能が無かった。飛浩隆の廃園の天使シリーズを読み、官能とは人間の感覚に対する訴え、もしくは人間が感覚として捉えられる刺激であることを知った…

2017年3月13日/進捗報告

金曜日から土曜日に掛けて遠出した業務の報告を適当にしていると「ああ、ああ。」と適当な返事が繰り返される。他人は自らの鏡である。 新たな世界を切り開くべく二冊目の官能小説を読み終えた。題名は「陵辱職員室 新人女教師 【真由と凉子】」である。内容…

2017年3月11日/休日出勤

出掛けた先で一服したくなり、喫茶店に入り、おそらく飲んだ事がないであろうケニアコーヒーを注文する。スポーツ新聞を眺めながら煙草を燻らせる老人、明後日の方向を向いて丸い背中を晒す高齢の女性、中年の男性相手にPCのモニターを向けて契約手続きを進…

2016年の音楽

2016年に聴いた音楽をまとめた(→2015年下半期の音楽)。 上半期にまとめる予定が時期を逸して一年間に聴いたものをまとめる形になった。 今年は専ら音楽家である小埜涼子に関連する音源を聴いていたと思う。また、クラシックギターに興味を持ち、福田進一の…

うしろめたくない過ごし方

ライターの雨宮まみが亡くなったという。 通勤途中にアカウントも持っていない他人のtwitterをスマートフォンで巡回していると不意に訃報を知ることになった。 私は雨宮まみの知り合いでは無く単なる一読者に過ぎない。しかもネット上の連載しか読んでいない…

幽霊殺人

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、深見弾訳『幽霊殺人』を読んだ。雪山の山荘を訪れた警察官が事件に巻き込まれ、その真相を突き止めるという内容である。 つまりミステリーであるが、そこはストルガツキー兄弟の作品であり、真相に関わる部分はSFの設…

滅びの都

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、佐藤祥子訳『滅びの都』を読んだ。 「都市」がある。この「都市」は「実験」を目的としている。「「実験」のための「実験」」だと本書では語られる。都市にはロシア人・ドイツ人・ユダヤ人・中国人・日本人と人種や国…

『天冥の標Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと PART1』

小川一水著『天冥の標Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと PART1』を読んだ。『天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART2』の続刊。遂にⅨ巻まで来た。 既に本書の続刊である『天冥の標Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと PART2』が刊行されているが、以下から本書の内容に…

巨匠とマルガリータ

ミハイル=A=ブルガーコフ著、水野忠夫訳『巨匠とマルガリータ』を読んだ。ある春のとても暑い日、モスクワの公園で作家兼文芸雑誌の編集長と詩人がキリストの実在性について語っている。詩人は編集長に依頼されたキリストの存在を否定した詩を完成させたも…

ちょっと今から仕事やめてくる

北川恵海著『ちょっと今から仕事やめてくる』を読んだ。たまたま先輩の社員から「読んでみる?」と渡されて読む機会を得た。常日頃仕事を辞めたいと思っていたからちょっと興味が惹かれる題名ではある。内容はタイトルの通りいわゆるブラック企業に勤める主…

民主主義

文部省編『民主主義』を読んだ。 一年程前、社会学者である西田亮介の「社会に政治を理解し、判断するための総合的な「道具立て」を提供せよ―文部省『民主主義』を読んで」という記事にて本書を知った。上記の記事や下記にリンクした記事から18歳以上に選挙…

波が風を消す

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、深見弾訳『波が風を消す』を読んだ。マクシム=カンメラーが活躍する三部作の第三作目であり、異文明接触委員会が登場するNoon Universe〈未来年代記〉シリーズの一つでもある。『世界終末十億年前』に訳者による長中…

蟻塚の中のかぶと虫

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、深見弾訳『蟻塚の中のかぶと虫』を読んだ。マクシム=カンメラーが活躍する三部作の第二作目であり、異文明接触委員会が登場するNoon Universe〈未来年代記〉シリーズの一つでもある事は『収容所惑星』でも触れた通り…

収容所惑星

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、深見弾訳『収容所惑星』を読んだ。マクシム=カンメラーが活躍する三部作の第一作目であり、異文明接触委員会が登場するNoon Universe〈未来年代記〉シリーズの一つでもある。この未来年代記にあたる他の作品に「神様…

2016年3月7日~2016年3月11日

上司が「もうすぐ三月十一日だ。」という。何年経ったのだろう。「もう五年だよ。」そんなに時間があったのに成長した気がしない。「日々変わっていると思う。」果たしてそうだろうか?振袖姿の女性を見掛ける。自らを引き受けるという人生の掛け替えの無さ…

2016年2月29日~2016年3月6日

小埜涼子、吉田達也のSAX RUINSの作品を聴いている。シリアスな内容なのかと思ったがドリフの効果音みたいな音が鳴ったりする遊びが楽しい。外周りの為に家を遅く出たところ、子どもを自転車に乗せた人々を多く見掛ける。出勤時間を少し変えただけで住む場所…

世界終末十億年前

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、深見弾訳『世界終末十億年前 異常な状況で発見された手記』を読んだ。二世紀振りの猛暑、「ありきたりの天体物理学に恒星力学。恒星と拡散物質の相互作用。」を研究する天文学者マリャーノフはある一つの発見をしよう…

2016年2月22日~2016年2月28日

客と同業他社と共に現場に赴く珍しい業務を与えられたのだが、何かと疲れたのは現場を取り仕切るリーダーの不在だろう。路上に犬の糞が入れられた袋が踏みつけられていた。電車の扉に「げじまーゆ」とかき傷があった。fallout4ばかりプレイしている。何も無…

トロイカ物語

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、深見弾訳『トロイカ物語』を読んだ。「月曜日は土曜日に始まる」の続編にあたる作品。ただし訳者あとがきの通り、本作は二度発表されており、1968年シベリア地方文芸誌「アンガラ」に掲載された作品と1987年「スメナ―…

2016年2月15日~2016年2月21日

朝家を出ると赤い髪の男性が眠り掛けた金髪の女性を支えながら歩いているのを見掛ける。上司に突き抜けた男と評され、思わず充実した毎日を送っていると口にした時、欺瞞だと思った。あるルールの上での裁量に一喜一憂している場合では無い。ヤカンを眺めて…

月曜日は土曜日に始まる

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、深見弾訳『月曜日は土曜日に始まる 若い科学者のための物語』を読んだ。プログラマーである青年プリワーロフは旅の道中に二人の男性と出会う。男たちはプリワーロフの仕事を知るとちょうどプログラマーを探していたと…

2016年2月8日~2016年2月14日

ジョン=ルイスの平均律クラビィーアをようやく全て聴く事が出来た。GRAPEVINEの新譜BABEL,BABELを聴いた。これが素晴らしい。音の質が明らかに変わった。事務所移籍後の前作が結節点だったと言われるのかもしれない。しかし前作はこれまでのアルバムと比較…

Jazz The New Chapter 3

柳樂光隆監修『Jazz The New Chapter 3』を読んだ。 「1」と「2」を読み去年聴いた音楽にとても影響があった。本書で紹介されているものは大半は未視聴であり、主要なものについてはこの機会にリンクを貼り視聴する事にした。結果として2曲取り上げているア…

アルマジロ

ヤヌス=メッツ監督作品『アルマジロ』を観た。 映画配給会社でもあり劇場も持つアップリンクが戦後七十年企画として終戦記念日前後にネット上で無料配信したものを観た。 アフガニスタン最前線にあるアルマジロ基地にPSO(国際平和活動)という名の元に派兵…

2016年2月1日~2016年2月7日

ジョン=ルイスの平均律クラビィーアを聴いているが、ベース音が響いてくるのがとても新鮮な印象を受ける。後輩をからかっていたら本当にうんざりした顔をしたので腹を抱えて笑ってしまった。星という字は日を生きると書く。日々生きる場所、それが星という…

2016年1月25日~2016年1月31日

Snarky Puppy、挾間美帆の音源をたまたま聴いたのだがとても良かった。考えてみるとJazz The New Chapter 3は読んだものの、音源をほとんど聴いていなかった。勿論、紹介されていた音源を全て試聴する時間も無いのだが、横着するものでは無い。そこで改めて…

2016年1月18日~2016年1月24日

本当に雪が積もっていた。友人や両親に連絡してみたところ、積もっているやら雨だけだとも返事があった。この程度なら仕事への影響は少ないだろうか、そんな事を考えながら身仕度をした。会社に置いたままにしたブーツを回収しようと、自宅からビニール袋を…

2016年1月11日~2016年1月17日

ストルガツキー兄弟の滅びの都を読み終える。この著者の作品の中で最も観念小説的な印象を覚えた。J-POPを聴くと空元気になってしまうからタチが悪い。酒の肴に酒盗を買ってきたのだが酒が進み過ぎてしまう。温かい白飯に載せると生臭いとも思える。更に酒盗…

2015年下半期の音楽

2015年6月から2015年12月まで聴いた音楽をまとめた(→2015年上半期のまとめ)。 今年後半は主にブログを参考に音楽を聴いていた。特に id:joefree、id:zu-ja、id:yorosz のブログからフリージャズ/インプロビゼーション/クラシックに関して影響があり、聴…

2016年1月4日~2016年1月10日

答えが出ないのは当たり前であり、結局のところ決断が物事の大分だと改めて思う。髪を短く切り白髪を見つけるのが容易になった。老いに対する自覚は身体的な変化が養うものだろうか。久しぶりに図書館に出向いた。ストルガツキー兄弟の著作を読む為に基本的…

2015年12月28日~2016年1月3日

学生の時、教師に新共同訳の聖書を勧められた事を思い出した。これから新約聖書と一度挫折した旧約聖書を読み直そうかと思う。しかし旧約聖書の新共同訳は電子書籍には見当たらない。ふとドイツ人ゴールキーパーであるオリバー=カーンがハンドでゴールを入…

『フルスタリョフ、車を!』『わが友イワン・ラプシン』

アレクセイ=ゲルマン監督作品『フルスタリョフ、車を!』『わが友イワン・ラプシン』を観た。 「神々のたそがれ」の公開を契機にアレクセイ=ゲルマンの作品が各所で上映された。アレクセイ=ゲルマンが監督したのは事実上「神々のたそがれ」を含め五作品と…

2015年12月21日~2015年12月27日

駅に着いて定期券を忘れた事に気がつく。全く自分には呆れるしかない。金が惜しければ遅刻しても良かったのだと後になって気がついた。割と単価の高い喫茶店で若い男女が語り合う姿を見掛ける。クリスマスイブの朧月は何やら大きく見えた。駅構内、エスカレ…

モスクワ妄想倶楽部

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、中沢敦夫訳『モスクワ妄想倶楽部』を読んだ。モスクワ在住の作家は所属する作家倶楽部から原稿を幾つか持って研究センターに行くよう命じられていた。研究センターでは何やら作家の原稿に関する研究が行われているら…

2015年12月14日~2015年12月20日

カール=ルイスが世界で一番脚が早かった頃、彼の名がその代名詞だった。そんな事を思い出した。コンビニのレジの前で財布を忘れた事に気がつく。全く自分には呆れるしかない。天冥の標Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと PART1 を読み終える。役者は揃い、一同が…

みにくい白鳥

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、中沢敦夫訳『みにくい白鳥』を読んだ。雨が降り止む様子は無い。作家ヴィクトルは娘が大人のように話している事に気がつく。妻によれば娘は濡れ男のところに出入りするようになったという。濡れ男について余り街の人…

2015年12月7日~2015年12月13日

十二月のイルミネーションを家に飾る親子を見掛ける。この輝きは必要とする人たちだけに用意された物なのだと腑に落ちた。電車に乗ろうと駅に赴くと電光掲示板には電車の遅延情報が流れて行く。「~線は~駅で起きた人身事故により」路線は一つでは無いらし…

2015年11月30日~2015年12月6日

椎名誠について調べていると、ネット上に公式の文学館があり、目黒考二と共に全著作を振り返るという企画があった。まずSF三部作及び読んだ記憶のある私小説について読んでいった。著者自身、忘れている作品があったりするのはご愛嬌だが、旧知の間柄の二人…

2015年11月23日~2015年11月29日

掃除をしたのだが一向に終わる気配が無い。台所を主に取り掛かったのだが、長年住み暮らした生活感は消えなかった。とんかつ屋で熱燗で日本酒を飲む。通しで味噌田楽とこんにゃくが出る。ラジオから流れるのはのど自慢だがよく鐘が鳴る。参加者の嬉々とした…

そろそろ登れカタツムリ

アルカジー&ボリス=ストルガツキー著、深見弾訳『そろそろ登れカタツムリ』を読んだ。森は深く広く誰も何も理解出来ずにそこにある。森に建てられた研究所を舞台にしたペーレツ編と森でさまよい暮らすカンジート編で本書は構成されている。実際本書が発表…